【2026年最新】Pencilとは?AIがデザインを生成する革命的ツールの使い方を徹底解説
AIがIDE内でUIデザインを自動生成する革命的ツール「Pencil」。MCP(Model Context Protocol)を活用し、Claude CodeやCursorと連携してキャンバス上にデザインを直接描き出します。この記事では、Pencilの導入方法から使い方、Figma MCPとの比較まで徹底解説します。
目次
1. Pencilとは?IDE内で動くAIデザインツール
Pencil(ペンシル)は、pencil.dev が提供するAIデザインキャンバスツールです。MCP(Model Context Protocol)を活用し、IDE内でAIがUIデザインを直接生成・操作できるという革新的なアプローチを採用しています。
Pencilのコンセプト
「Design on canvas. Land in code.」(キャンバスでデザインし、コードに反映する)
- MCPを通じてAIがキャンバスを直接操作
- Claude Code、Cursor、VS Codeから統合的に利用可能
- デザインとコードのギャップを解消
従来のデザインツールはFigmaやAdobe XDのように独立したアプリケーションとして動作していました。しかしPencilは、開発環境(IDE)に統合されて動作するという点で根本的に異なります。エンジニアがコードを書く延長線上でデザインを生成し、そのデザインをそのままコードに落とし込めるのです。
Pencilのデザインデータは.pen形式というオープンなデザインフォーマットで保存されます。これはテキストベースのファイルであるため、Gitでバージョン管理することが可能です。デザインデータをコードと同じリポジトリで管理できるため、デザインと実装の乖離を防ぐことができます。
提供元: Pencil (pencil.dev)
対応IDE: Claude Code / Cursor / VS Code
連携方式: MCP(Model Context Protocol)
デザイン形式: .pen(オープンフォーマット)
料金: 無料
2. Pencilの主な特徴5つ
Pencilには、従来のデザインツールにはない独自の特徴があります。ここでは5つの主要な特徴を詳しく解説します。
特徴1: MCP連携でAIがキャンバスを直接操作
PencilはMCP(Model Context Protocol)サーバーとして動作し、AIエージェントがデザインキャンバスを直接操作できます。テキストの配置、フレームの作成、スタイルの適用など、あらゆるデザイン操作をAIが自律的に実行します。MCPの仕組みについて詳しくはこちらをご覧ください。
特徴2: Git管理対応でデザインをバージョン管理
.pen形式はテキストベースのオープンフォーマットです。そのため、コードと同じようにGitでバージョン管理が可能。デザインの変更履歴をコミット単位で追跡し、プルリクエストでデザインレビューを行えます。
特徴3: IDE統合で開発フローを中断しない
CursorやClaude CodeなどのIDEに統合されて動作するため、デザインツールとエディタを行き来する必要がありません。コーディングの延長線上でUIデザインを生成できます。
特徴4: Vibe Coding対応で自然言語からUI生成
「ログイン画面を作って」「ダッシュボードのレイアウトを生成して」のような自然言語の指示だけで、AIがUIデザインを生成します。デザインの専門知識がなくても、高品質なUIを素早く作成できます。
特徴5: デザインシステム対応でコンポーネントを再利用
スタイルガイドやデザインシステムを設定し、一貫したUIを効率的に構築できます。カラーパレット、タイポグラフィ、コンポーネントの定義をプロジェクト全体で共有できます。
3. Pencilの導入方法
PencilはClaude CodeとCursorの両方で利用できます。それぞれの導入手順を解説します。
Claude Code + Pencil App の設定手順
Claude Codeとの連携は、Pencilアプリとのリンク機能を使って簡単に行えます。
-
1
Pencilアプリをインストール
pencil.dev にアクセスし、お使いのOSに合ったアプリをダウンロード・インストールします。
-
2
Claude Codeとリンク
Pencilアプリの右上にあるリンクボタンをクリックし、Claude Codeとの接続を確立します。
-
3
接続を確認
Claude Codeのターミナルで
/mcpコマンドを実行し、「pencil connected」と表示されれば設定完了です。
# Claude Codeでの接続確認
$ /mcp
# 以下のように「pencil」が表示されればOK
pencil: connected
Cursor + Pencil Extension の設定手順
Cursorでは、拡張機能として導入します。
-
1
Pencilアプリをインストール
pencil.dev からアプリをダウンロード・インストールします。
-
2
Cursor拡張機能として追加
CursorのExtensionsパネルからPencil拡張機能を検索してインストールします。
-
3
MCP接続を確認
Cursorの設定画面から「Tools & MCP」セクションを開き、Pencilが接続済みであることを確認します。
ヒント
MCPサーバーの設定に不慣れな方は、Claude Code MCP おすすめサーバー完全ガイドも合わせてご覧ください。MCPの基本的な仕組みと設定方法を詳しく解説しています。
4. Pencilの基本的な使い方
Pencilの基本操作は、MCPツールを通じてAIに指示する形で行います。主要な操作方法を解説します。
新規ドキュメントの作成(open_document)
まず、新しいデザインドキュメントを作成します。Pencilアプリが起動した状態で、AIに「新しいデザインを作成して」と指示すると、open_document ツールが呼ばれます。
# AIへの指示例
"Pencilで新しいドキュメントを開いて、
ログイン画面のデザインを作成してください"
# AIが内部で実行するMCPツール
open_document -> ドキュメント作成
エディタ状態の確認(get_editor_state)
現在のキャンバスに配置されている要素や、選択中のオブジェクトを確認できます。AIはこの情報を基にデザインの修正方針を判断します。
# エディタ状態の確認
get_editor_state
# 返却例: キャンバスサイズ、配置済み要素一覧、
# 選択中オブジェクトなど
デザイン生成(batch_design)
Pencilの中核となる操作です。フレームの作成、テキストの配置、アイコンの挿入など、複数のデザイン操作をバッチ処理で一括実行します。
# batch_design の操作例
batch_design([
{ "type": "frame", "x": 0, "y": 0,
"width": 375, "height": 812 },
{ "type": "text", "content": "ログイン",
"x": 120, "y": 80, "fontSize": 24 },
{ "type": "rectangle", "x": 40, "y": 300,
"width": 295, "height": 48,
"cornerRadius": 8 }
])
スクリーンショット確認(get_screenshot)
現在のキャンバスのスクリーンショットを取得し、AIがデザインの仕上がりを視覚的に確認します。AIはこのスクリーンショットを分析して、修正が必要な箇所を自動で検出します。
スタイルガイドの活用(get_style_guide)
プロジェクトのスタイルガイド(カラーパレット、フォント設定、コンポーネント定義など)を取得し、一貫したデザインを保つことができます。
# スタイルガイドの取得
get_style_guide
# 返却例: カラー定義、タイポグラフィ、
# コンポーネント一覧など
ポイント
実際にはこれらのMCPツールはAIが自動で選択・実行します。ユーザーは「ログイン画面をデザインして」のような自然言語で指示するだけです。AIが適切なツールを組み合わせてデザインを完成させます。
5. Pencil vs Figma MCP 徹底比較
AIデザインツールとして注目されているFigma MCPとPencilを、さまざまな観点から比較します。
| 比較項目 | Pencil | Figma MCP |
|---|---|---|
| アプローチ | IDE統合型AIデザイン | 既存ツールへのAI追加 |
| バージョン管理 | Gitで完全管理可能 | Figma独自の履歴管理 |
| 対象ユーザー | エンジニア中心 | デザイナー中心 |
| AI統合方式 | MCPネイティブ | MCPプラグイン |
| デザイン操作 | AI主導(自然言語) | 手動 + AI補助 |
| コスト | 無料 | Figma有料プラン必要 |
| 成熟度 | 新興(急速に進化中) | Figmaのエコシステム活用 |
Pencilが向いている場合
- エンジニアがIDE内でデザインを完結させたい
- デザインデータをGitで管理したい
- AIに自然言語でUIを生成してほしい
- コストをかけずにプロトタイプを作りたい
Figma MCPが向いている場合
- デザイナーとの共同作業が中心
- ピクセルパーフェクトな手動デザインが必要
- 既にFigmaの資産(コンポーネント等)がある
- 高度なインタラクションデザインが必要
6. Pencilの活用シーン
Pencilは幅広い開発シーンで活用できます。代表的な活用事例を紹介します。
プロトタイプの高速作成
新しいアプリやWebサービスのプロトタイプを作成する際、Pencilを使えば自然言語の指示だけで素早くUIを生成できます。アイデアの検証やクライアントへのプレゼンテーション用の素材を短時間で作成できるため、開発の初期段階で特に威力を発揮します。
デザインシステムの構築
Pencilのスタイルガイド機能を活用すれば、プロジェクト全体で一貫したデザインシステムを構築できます。カラーパレット、タイポグラフィ、コンポーネントを定義し、チーム全体で共有することで、デザインの一貫性を保ちながら効率的に開発を進められます。
フロントエンド開発でのUI設計
フロントエンドエンジニアがコンポーネントのUIを設計する際、Pencilを使えばIDE内でデザインを確認しながらコードを書けます。デザインとコードの行き来が不要になり、開発効率が大幅に向上します。
チーム開発でのデザインレビュー
Pencilの.penファイルはGitで管理できるため、プルリクエストベースのデザインレビューが可能です。デザインの変更をコードの変更と同じワークフローでレビューでき、デザインと実装の乖離を防ぐことができます。
活用のポイント
Pencilは「デザイナーの代替」ではなく、「エンジニアのデザインワークフロー効率化ツール」として捉えるのが最も効果的です。特にプロトタイピングやコンポーネント設計の段階で大きな価値を発揮します。
7. Pencilのメリット・デメリット
メリット
- IDE内で完結する開発体験 - コードエディタを離れずにデザイン作業が行えるため、コンテキストスイッチのコストがゼロ
- Gitでデザインデータをバージョン管理 - .pen形式はテキストベースのためGitと完全互換。差分の確認やマージも可能
- AIによる高速デザイン生成 - 自然言語の指示だけで高品質なUIを素早く生成できる
- MCP対応のAIエージェントなら何でも使える - Claude Code、Cursor、VS Codeなど幅広いIDEに対応
- 無料で利用可能 - 現時点では無料で全機能を利用できる
デメリット
- 手動UIデザインの操作性はFigmaに劣る - ドラッグ&ドロップのような直感的な手動操作はFigmaの方が優れている
- 新しいツールのため情報が少ない - チュートリアルやコミュニティのリソースがまだ限られている
- 複雑なインタラクションは対応が限定的 - アニメーションやトランジションなどの高度なインタラクションは未対応の部分がある
- 日本語フォントの対応が完全ではない - 一部の日本語フォントが正しくレンダリングされない場合がある
8. よくある質問(FAQ)
Q. Pencilは無料で使えますか?
はい、現在Pencilは無料で利用可能です。アプリをダウンロードしてすぐに使い始めることができます。将来的に有料プランが追加される可能性はありますが、現時点では全機能が無料です。
Q. Pencilで作成したデザインからコードを生成できますか?
はい、Pencilのデザインデータ(.pen形式)はAIが読み取れるフォーマットです。Claude CodeやCursorを使って、デザインに対応するHTML/CSS/Reactコードを生成できます。
Q. Figmaからの移行は可能ですか?
現時点ではFigmaから.penへの直接インポート機能はありません。ただし、AIエージェントにFigmaのデザインを参照させて、Pencil上で再現することは可能です。将来的にはインポート機能の追加が期待されます。
Q. チーム開発で使えますか?
はい。.penファイルはGitで管理できるため、プルリクエストベースのデザインレビューが可能です。チームメンバー全員がPencilをインストールしていれば、デザインの変更を共有しやすくなります。
Q. どのAIモデルと組み合わせるのがおすすめですか?
Claude Code(Claude Opus/Sonnet)との組み合わせが最も推奨されます。MCPはAnthropicが策定したプロトコルであるため親和性が高く、デザインの理解力と生成品質が優れています。Cursorとの連携も安定しています。
9. まとめ
この記事のポイント
- PencilはMCPベースのAIデザインキャンバスツール
- IDE統合型でClaude Code・Cursor・VS Codeから操作可能
- .pen形式でGitによるバージョン管理が可能
- 自然言語でUIを生成するVibe Codingに対応
- デザインと開発の境界を取り払う革命的なアプローチ
Pencilは、デザインと開発の境界を取り払う革命的なツールです。従来はデザイナーが作成したデザインをエンジニアがコードに変換するという分業が当たり前でしたが、Pencilの登場により、エンジニアがIDE内でデザインを完結できる時代が到来しました。
特に、MCPを通じたAIとの連携は他のデザインツールにはない強みです。MCPのエコシステムが拡大するにつれて、Pencilの活用範囲はさらに広がっていくでしょう。
まだ新しいツールですが、その革新的なアプローチは多くの開発者に支持されています。無料で利用できるため、まずは一度試してみることをおすすめします。
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