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Code with Claude東京2026完全ガイド|発表内容まとめ

2026年7月更新 読了時間: 約16分

【2026年7月更新】東京大会は開催済みです

Code with Claude東京は2026年6月10日に幕を閉じた。基調講演の内容、NEC・富士通との提携発表、Claude Fable 5とSonnet 5の投入まで、実際に何が起きたかを2章として追記した。開催前に書いた予測は5章に残してある。答え合わせとして読むと当時の期待値が見えてくる。

2026年6月10日、Anthropic初の開発者カンファレンス「Code with Claude」が東京で開かれた。Anthropicのイベントとしてはアジア初開催で、基調講演では新モデルの投入と日本企業との大型提携が同時に発表された。

この記事はもともと開催前の3月に「何が発表されるか」を予測する記事として書いた。今回、実際の発表内容を追記し、開催報告として書き直している。2025年5月のSF大会ではClaude 4やClaude Codeの正式ローンチが発表され、開発者コミュニティに衝撃を与えた。その延長線上に、東京大会は何をもたらしたのか。

実際に何が発表されたか、開催前は何が予測されていたか、次に同様のイベントに参加するなら何を準備しておくべきか。この3点を軸に整理した。

この記事の要点

  • Code with Claude東京は2026年6月10日開催。基調講演でClaude Fable 5が発表され、Anthropicは「最も能力の高い公開モデル」と位置づけた
  • 同時期にClaude Sonnet 5が無料・Proプランの新デフォルトモデルとして投入された。本記事もSonnet 5で執筆している
  • 日本市場ではNEC・富士通との大型提携とAnthropic東京オフィスの開設が発表され、日本戦略が「予測」から「実行」段階に入った

1. Code with Claudeとは -- Anthropic初の開発者カンファレンス

Code with Claudeは、Anthropicが主催する開発者向けカンファレンスです。2025年5月22日にサンフランシスコで初開催されました。

OpenAIのDevDayやGoogleのI/Oと比較されることがありますが、Code with Claudeにはひとつ明確な特徴があります。名前のとおり「コードを書く」ことにフォーカスしている点です。製品発表だけでなく、Claude Codeを使ったライブコーディングデモやハンズオンセッションが中心に据えられています。

Code with Claudeの位置づけ

  • 主催: Anthropic
  • 対象: ソフトウェア開発者、AIエンジニア、プロダクトマネージャー
  • 形式: キーノート + テクニカルセッション + ハンズオン + ネットワーキング
  • 初開催: 2025年5月22日(サンフランシスコ)
  • 2026年: ロンドン(5/19)、東京(6/10)に拡大

Anthropicは2025年後半から製品リリースのペースを急激に加速させており、2026年に入ってからも爆発的な製品ローンチを連発しています。Code with Claudeは、その最新の成果を開発者に直接届ける場として位置づけられています。

2. 【開催報告】東京大会で実際に発表されたこと

Code with Claude東京は、2026年6月10日に開催された。当日の発表内容と、その後の経緯を時系列で整理する。

基調講演の目玉はClaude Fable 5だった。Anthropicが公式ニュースリリースで「最も能力の高い公開モデル」と位置づけた新モデルで、100万トークンのコンテキストと12.8万トークンの出力に対応し、常時稼働の適応的思考機能を備える。危険度の高いリクエストを自動的にOpus 4.8へルーティングする安全機構も組み込まれた。正直、発表を見ていて驚いたのはコンテキスト長より安全機構の作り込みだった。料金や性能の詳細はClaude Fable 5入門ガイドにまとめている。

Fable 5は開催直後に一時停止した

開催から2日後の6月12日、米国の輸出規制を理由にFable 5が一時提供停止となる一幕があった。経緯と再開条件は関連記事で詳しく解説している。

同じ6月にはClaude Sonnet 5も投入され、無料・Proプランの標準モデルに切り替わった。料金は2026年8月末まで100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルに据え置かれ、9月から3ドル・15ドルに改定される予定だ。本記事を含め、AI Career Japanの多くの記事は現在Sonnet 5で執筆している。詳しくはClaude Sonnet 5入門記事を参照してほしい。

日本市場向けの発表も相次いだ。NECは2026年4月、Anthropicの日本拠点パートナーとして約3万人の社員にClaudeを展開すると発表しており、NEC AI Platform Serviceとの連携も進む。5月27日には富士通がグループ約10万人規模での導入を表明した。3万人、10万人。この規模の合意が2ヶ月で立て続けに出た事実が、Anthropicの日本への本気度を物語る。Anthropicは東京にAPAC初のオフィスを開設し、日本のAI安全研究機関との協力覚書にも署名している。

東京大会 発表内容ダイジェスト

  • Claude Fable 5: 基調講演で発表。100万トークンコンテキスト、適応的思考機能
  • Claude Sonnet 5: 無料・Proプランの新デフォルトモデルとして投入
  • NEC提携拡大: 約3万人規模でClaude導入
  • 富士通提携: グループ約10万人規模で導入表明(5/27)
  • Anthropic東京オフィス: APAC初拠点として開設

5章で紹介する開催前の予測では「Claude Codeの次世代アップデート」や「Agent SDKの新機能デモ」を本命視していた。ふたを開けてみれば、グローバルモデルの投入とエンタープライズ提携が主役だった。的中したもの、外れたものを比較したい場合は5章もあわせて読んでほしい。

3. 2025年SF大会の振り返り -- Claude 4発表・Claude Code・MCPの衝撃

東京大会で何が発表されるかを予測するには、まず2025年のSF大会を振り返る必要があります。SF大会では、Anthropicの技術的な方向性を決定づける複数の重要発表がありました。

Claude 4の新機能

Sonnetモデルの大幅な性能向上が発表されました。コーディングベンチマークで競合を上回るスコアを記録し、特に長文コンテキスト処理の精度が飛躍的に改善されました。

Claude Code正式ローンチ

ターミナルベースのAIコーディングアシスタントが正式版として公開されました。エージェント型のコード編集、ファイル操作、テスト実行まで一気通貫で行える点が高く評価されました。

MCP(Model Context Protocol)

外部ツールとAIモデルを接続するためのオープンプロトコルが発表されました。データベース、API、ブラウザなど、あらゆるツールをClaudeから呼び出せる仕組みです。詳しくはMCPの完全解説記事をご覧ください。

新API機能

拡張思考(Extended Thinking)、Files API、バッチ処理の改善など、API開発者向けの大型アップデートが複数発表されました。

SF大会の発表内容は、単なる製品アップデートではありませんでした。「AIをツールとして使う」段階から「AIが自律的にコードを書く」段階への転換を明確に示すものでした。Claude Codeの詳しい使い方については、Claude Code CLI使い方完全ガイドで解説しています。

4. 2026年の拡大 -- ロンドン・東京への展開

2026年、Code with ClaudeはSF→ロンドン→東京の3都市開催に拡大します。Anthropicがグローバル展開を加速させていることの象徴的な動きです。

都市 開催日 ステータス 備考
サンフランシスコ 2025年5月22日 開催済み 初回大会、Claude 4発表
ロンドン 2026年5月19日 開催済み 欧州初開催
東京 2026年6月10日 開催済み アジア初開催・Claude Fable 5発表

東京が選ばれた背景には、Anthropicの日本市場への本格的なコミットメントがあります。

Anthropicの日本戦略

  • 2025年10月: 日本法人を設立(「APACファースト」戦略の一環)
  • Dario Amodei CEOが訪日し、日本の首相と直接会談
  • AI Safety Instituteと協力協定を締結
  • 日本市場向けのモデル最適化に積極投資
  • 2026年6月: Code with Claude東京にあわせてAPAC初のオフィスを東京に開設(2章で詳述)

つまり東京大会は「ついでに日本でもやる」レベルの話ではありません。Anthropicにとって日本はAPAC戦略の最重要拠点であり、Code with Claude東京はその位置づけを開発者に直接アピールする場です。

5. 【開催前の予測】東京大会に期待されていた発表内容

以下は2026年3月、開催前に立てた予測である。答え合わせは2章の開催報告を見てほしいが、当たった予測と外れた予測の両方があった点はそれ自体が興味深い。

2026年3月時点で東京大会の具体的なアジェンダは未発表でした。しかし、Anthropicの製品ロードマップとSF大会のパターンから、高い確度で予測できる発表内容がありました。

Claude Code 3.0(もしくは次世代アップデート)

Claude Code 2.0ではVS Code拡張、チェックポイントシステム、自律的長時間タスクの実行が追加されました。次バージョンでは以下が予想されます。

  • - マルチリポジトリ対応の強化
  • - より高度な自律的デバッグ機能
  • - チーム開発ワークフローとの統合深化
  • - MCPサーバー連携の拡張

Claude Agent SDKの進化

Claude Code SDKから改名されたAgent SDKは、すでにNYSEやSpotifyなど大手企業で採用されています。東京大会では以下の可能性があります。

  • - 日本企業の導入事例の紹介
  • - Agent SDKの新機能デモ
  • - エンタープライズ向けのセキュリティ機能
  • - マルチエージェント協調の実装パターン

日本語モデル最適化

日本法人を設立しAPACファーストを掲げるAnthropicが、日本語処理に関して何らかの発表を行う可能性は高いです。

  • - 日本語のコード生成・理解精度の向上
  • - 日本語ドキュメント処理の最適化
  • - 日本語コメント・変数名を含むコードベースへの対応強化

Claude Coworkの拡張

コーディング以外のナレッジワーク領域への進出として発表されたClaude Coworkについても、アップデートが見込まれます。詳しくはCopilot Cowork完全ガイド2026も参考にしてください。

  • - ドキュメント作成・レビューの自動化
  • - プロジェクトマネジメントとの統合
  • - 日本語ナレッジベース対応

答え合わせ(2026年7月追記)

実際の発表内容は2章の通り、Claude Fable 5・Sonnet 5というグローバルモデルの投入とNEC・富士通とのエンタープライズ提携が主役だった。Claude Codeの次世代アップデートや日本語モデル最適化といった予測は、少なくとも東京大会単体の目玉としては外れている。

6. Claude Agent SDKが変えた開発現場 -- NYSE・Spotifyの導入事例

東京大会に向けてClaude Agent SDKを理解しておくことは必須です。すでに大手企業がAgent SDKを使って生産性を劇的に改善しています。具体的な数字を見てみましょう。

企業 用途 成果
NYSE(ニューヨーク証券取引所) Jiraチケットから内部AIエージェントを構築 社内ツール開発を大幅に効率化
Spotify エンジニアリングワークフローの自動化 エンジニアリング時間90%削減

特にSpotifyの事例は衝撃的です。Agent SDKの導入後、月650件以上のコード変更がAIエージェント経由で処理されるようになり、全コード更新の約半分がAI経由で行われています。エンジニアリング時間の90%削減という数字は、もはや「効率化」ではなく「ワークフローの根本的な再構築」です。

Agent SDKの技術的な特徴

  • Jira/GitHub連携: チケットやイシューから自動的にコード変更を生成
  • マルチステップ実行: 計画立案 → コード生成 → テスト → PR作成を自律実行
  • コンテキスト保持: リポジトリ全体の構造を理解した上でコードを生成
  • 人間のレビュー: 最終的な判断は人間が行うガードレール設計

Agent SDKの進化については、Claude Opus 4.6完全ガイドでモデル性能の背景も解説しています。東京大会では、日本企業の導入事例が紹介される可能性が高く、自社への導入を検討する材料になるでしょう。

7. 参加するなら知っておきたい事前準備

東京大会自体はすでに終了したが、Anthropicは毎年この形式のイベントを続けている。次回開催に備えて、準備の要点を残しておく。

1

Claude Codeをインストールして触ってみる

まだClaude Codeを使ったことがないなら、今すぐインストールして基本操作を覚えましょう。ターミナルでnpm install -g @anthropic-ai/claude-codeで導入できます。詳しい使い方はClaude Code CLI使い方完全ガイドを参照してください。

2

MCPサーバーを設定する

Claude Codeの真価はMCPサーバーとの連携で発揮されます。GitHub、データベース、ブラウザなどのMCPサーバーを接続して、エージェント型開発を体験しておきましょう。おすすめMCPサーバーのガイドが参考になります。

3

Agent SDKのドキュメントを読む

東京大会ではAgent SDKの深い話が出る可能性が高いです。Anthropicの公式ドキュメントでAgent SDKの概要とAPIリファレンスに目を通しておくと、セッションの理解度が格段に上がります。

4

SF大会のアーカイブを視聴する

2025年SF大会のキーノートやデモセッションの録画がAnthropicの公式YouTubeチャンネルで公開されています。東京大会の内容はSF大会の延長線上にあるため、事前に視聴しておくと文脈がつかめます。

5

自社の課題を整理しておく

カンファレンスの価値はネットワーキングにもあります。Anthropicのエンジニアや他の参加者と話す機会に備えて、「自社でClaude CodeやAgent SDKを使うとしたら何を解決したいか」を言語化しておきましょう。

登録について

東京大会の参加登録は2026年3月時点で未開始の可能性があります。Anthropicの公式サイトおよびSNSアカウントをフォローして、登録開始の告知を見逃さないようにしましょう。SF大会は無料招待制でしたが、定員制で早期に枠が埋まりました。

8. よくある質問

Q. Code with Claude東京の参加費は?

2025年SF大会は無料招待制でした。東京大会の参加費は2026年3月時点で未発表ですが、同様に無料または低価格での開催が予想されます。公式サイトでの告知を待ちましょう。

Q. Claude Codeを使ったことがない初心者でも参加できる?

参加自体は可能です。ただし、セッション内容はClaude CodeやAgent SDKなど開発者向けの技術的な内容が中心になる見込みです。事前にClaude Codeの基本的な使い方を触っておくと、発表内容をより深く理解できます。

Q. 過去のイベントのアーカイブは公開されている?

2025年SF大会の一部セッションはAnthropicの公式YouTubeチャンネルやブログで公開されています。キーノートやデモセッションの録画が視聴可能です。事前準備として活用しましょう。

Q. 英語がわからなくても大丈夫?

東京大会では日本語での進行やセッションが含まれる可能性があります。Anthropicは日本法人を設立しており、日本市場への配慮が期待できます。ただし、一部のテクニカルセッションは英語で行われる可能性もあるため、技術英語に慣れておくと安心です。

Q. オンライン参加は可能?

SF大会ではオンライン配信は限定的でした。東京大会のオンライン参加の可否は未発表です。現地参加を前提に予定を確保しておくのが確実です。

Q. Code with Claude東京では実際に何が発表された?

基調講演でClaude Fable 5が発表され、同時期にClaude Sonnet 5が無料・Proプランの新デフォルトモデルとして投入されました。日本市場ではNEC・富士通との大型提携やAnthropic東京オフィスの開設も発表されています。詳細は本記事2章の開催報告にまとめています。

Q. Claude Fable 5はいつでも使える?

開催直後の6月12日、米国の輸出規制を理由にClaude Fable 5が一時提供停止となりました。復活の経緯と再開条件は関連記事で詳しく解説しています。

9. まとめ

この記事のポイント

  • Code with ClaudeはAnthropic初の開発者カンファレンス。2025年SFで初開催、2026年は東京(6/10)まで3都市に拡大した
  • 東京大会の基調講演ではClaude Fable 5が発表され、同時期にClaude Sonnet 5が無料・Proプランの新デフォルトモデルになった
  • Fable 5は開催2日後の6月12日に輸出規制を理由として一時提供停止となる一幕もあった
  • 日本市場ではNEC・富士通との大型提携とAnthropic東京オフィスの開設が発表され、日本戦略は実行段階に入った
  • SF大会ではClaude 4・Claude Code正式ローンチ・MCPが発表され、開発者コミュニティに衝撃を与えた
  • SpotifyはAgent SDKでエンジニアリング時間を90%削減、月650件以上のコード変更をAI経由で処理している

Code with Claude東京は、日本の開発者がAnthropicの最新技術に直接触れ、Anthropicのエンジニアと対話できる機会になった。2025年のSF大会がAI開発の方向性を示したのと同じように、東京大会もモデルの世代交代と企業導入の両輪を体現する場になった。

次回の開催に備えるなら、まずClaude Fable 5とSonnet 5の違いを把握し、自分のプロジェクトでどちらが向くかを考えておくとよい。Claude Fable 5入門ガイドClaude Sonnet 5入門記事から読み始めるのがおすすめだ。

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