AI活用ツール 完全ガイド

【2026年最新】Blender MCPで自然言語3Dモデリング|無料で始めるAI×3D制作入門

約15分で読了

「3Dモデリングをやってみたいけど、Blenderの操作が難しそう...」そんな悩みを解決するのがBlender MCPです。Claude AIに「赤い球体を作って」と話しかけるだけで、自然言語だけで3Dモデルを作成・編集できる画期的なツールです。

本記事では、GitHub 16,000以上のスターを獲得したBlender MCPのセットアップ方法から実践チュートリアル、Poly Haven連携、他ツールとの比較まで完全解説します。プログラミング経験ゼロでも、この記事を読めばAI×3D制作を始められます。

1. Blender MCPとは?自然言語で3Dモデルを作る新時代

Blender MCPは、オープンソースの3DCGソフト「Blender」と、AnthropicのAI「Claude」をMCP(Model Context Protocol)で接続するブリッジツールです。開発者のSiddharth Ahujaが公開し、GitHubで16,300以上のスター(2026年2月時点)を獲得しています。

MCPとは、AIモデルが外部ツールと安全に通信するための標準プロトコルです。MCPの詳細についてはMCPとは?Model Context Protocol完全解説をご覧ください。

Blender MCPの基本情報

  • 開発者: Siddharth Ahuja(個人開発)
  • GitHub Stars: 16,300+(2026年2月時点)
  • ライセンス: MIT(完全無料・商用利用可)
  • 対応Blender: 3.0以上(4.x系推奨)
  • 必要Python: 3.10以上
  • 通信方式: Socket通信(ポート9876)
  • 対応AIクライアント: Claude Desktop, Cursor, Claude Code, Windsurf, Cline等

仕組み:自然言語がBlenderコマンドに変わるまで

Blender MCPの動作フローは以下の通りです。

1

ユーザーが自然言語で指示

例:「青い立方体を作成して、上に赤い球体を乗せて」

2

Claude AIが指示を解釈

自然言語をBlender Python APIコマンドに変換

3

MCPサーバーがSocket通信で送信

変換されたコマンドをBlenderアドオンに送信

4

Blenderがコマンドを実行

3Dビューポートにリアルタイムで結果が反映

この仕組みにより、ユーザーはBlenderの複雑なUIを直接操作することなく、会話だけで3Dモデリングが可能になります。従来は習得に数ヶ月かかるBlenderの操作を、MCPが完全にブリッジしてくれるのです。

2. Blender MCPの主要機能6選

Blender MCPは単なる「AIで3Dモデルを作る」だけのツールではありません。双方向通信によるシーン確認から、マテリアル制御、外部アセット連携まで幅広い機能を備えています。

コア機能

双方向コミュニケーション

Blender MCPはSocket通信による双方向のリアルタイム接続を実現しています。Claude AIからBlenderにコマンドを送るだけでなく、Blenderの現在の状態(オブジェクト一覧、位置、マテリアルなど)をClaude AIが読み取ることもできます。

  • シーン内のオブジェクト情報を自動取得
  • 変更結果のフィードバックをリアルタイムで受信
  • エラー発生時にClaude AIが自動修正を提案
コア機能

オブジェクト操作

3Dオブジェクトの作成、変形、削除を自然言語で実行できます。プリミティブ(立方体、球体、円柱等)の生成はもちろん、スケーリング、回転、移動などの変形操作にも対応しています。

  • プリミティブの生成(Cube, Sphere, Cylinder, Cone, Torus等)
  • 位置・回転・スケールの変更
  • モディファイアの適用(Subdivision, Bevel, Boolean等)
  • 複数オブジェクトの一括操作
高度な機能

マテリアル・テクスチャ制御

オブジェクトの色、質感、透明度、光沢などを自然言語で設定できます。Blenderのシェーダーノードを直接操作する知識がなくても、「金属的な質感にして」「ガラスのように透明にして」といった指示で適用可能です。

  • カラー設定(RGB、16進数、色名指定)
  • PBRマテリアルの適用(メタリック、ラフネス、IOR等)
  • テクスチャの割り当てと調整
  • エミッション(発光)効果の設定
コア機能

シーンインスペクション

現在のBlenderシーンの詳細情報をClaude AIが自動的に把握します。オブジェクトの一覧、階層構造、各オブジェクトのプロパティなどを確認した上で、的確な操作指示を出せます。

  • シーン内の全オブジェクトリストを取得
  • 各オブジェクトの位置・回転・スケール情報
  • マテリアル・モディファイア情報の確認
  • シーン設定(レンダーエンジン、解像度等)の取得
高度な機能

Pythonコード実行

Claude AIが生成したBlender Pythonスクリプトを直接Blender内で実行できます。標準のMCPツールでカバーしきれない高度な操作も、Pythonコード実行を通じて実現可能です。

  • カスタムスクリプトの生成・実行
  • プロシージャルモデリング(数式ベースの形状生成)
  • アニメーションキーフレームの設定
  • バッチ処理(複数操作の一括実行)
連携機能

Poly Haven・Hyper3D Rodin統合

無料のHDRI、テクスチャ、3Dモデルを提供するPoly Havenライブラリとの統合が組み込まれています。さらに、テキストから3Dモデルを生成するHyper3D Rodin APIにも対応しています。

  • Poly Haven: 数千のフリーHDRI、テクスチャ、3Dアセット
  • Hyper3D Rodin: テキストプロンプトからの3Dモデル自動生成
  • ダウンロードしたアセットの自動インポート
  • 環境マップの適用でリアルなライティング

3. セットアップ完全ガイド|3ステップで導入

Blender MCPのセットアップは3つのステップで完了します。所要時間は約10〜15分です。

前提条件

事前に必要なもの

  • Blender 3.0以上(公式サイトから無料ダウンロード)
  • Python 3.10以上(uv使用時は自動インストール)
  • uv パッケージマネージャー(推奨)
  • Claude Desktop または MCP対応AIクライアント

Step 1: Blenderアドオンをインストール

1

GitHubリポジトリからaddon.pyファイルをダウンロードします。

# GitHubからリポジトリをクローン
git clone https://github.com/ahujasid/blender-mcp.git

# addon.pyの場所
blender-mcp/addon.py

Blenderを開き、Edit > Preferences > Add-ons > Installからダウンロードしたaddon.pyを選択してインストールします。

インストール後、アドオンリストで「Blender MCP」にチェックを入れて有効化します。Blenderの3DビューポートのサイドパネルにN キーで「BlenderMCP」タブが表示されれば成功です。

Step 2: Claude Desktopの設定

2

Claude Desktopの設定ファイル(claude_desktop_config.json)にBlender MCPサーバーを追加します。

// claude_desktop_config.json
{
  "mcpServers": {
    "blender": {
      "command": "uvx",
      "args": ["blender-mcp"]
    }
  }
}

設定ファイルの場所:

  • macOS: ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
  • Windows: %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json

MCPサーバーの設定方法の詳細はClaude Code MCPおすすめサーバー完全ガイドを参照してください。

Step 3: 接続テスト

3
  1. Blenderを起動し、サイドパネル(N キー)の「BlenderMCP」タブで「Start MCP Server」をクリック
  2. Claude Desktopを再起動(設定ファイル反映のため)
  3. Claude Desktopで「Blenderのシーンを確認して」と入力
  4. シーン情報が返ってくれば接続成功

接続成功のサイン

Claude Desktopのツール一覧に「blender」が表示され、Blender側のサイドパネルに「Connected」と表示されれば準備完了です。

4. 実践チュートリアル|初めての3Dモデル作成

セットアップが完了したら、実際にBlender MCPで3Dモデルを作ってみましょう。ここではシンプルなシーンの作成から段階的に複雑な操作まで、コピペで使えるプロンプト例を紹介します。

基本操作:プリミティブの作成

Claude AIへのプロンプト例:

"シーンにあるデフォルトのオブジェクトを全て削除して、
中央に青い立方体を作成してください"

Claude AIがBlender Python APIを使って、デフォルトキューブを削除し、新しい青い立方体を生成します。操作はリアルタイムでBlenderの3Dビューポートに反映されます。

応用:複数オブジェクトのシーン構築

Claude AIへのプロンプト例:

"以下のシーンを作成してください:
1. 緑色の平面(地面として、サイズ10×10)
2. 茶色の円柱(木の幹、高さ3、半径0.3)
3. 濃い緑のUV球体(木の葉、幹の上に配置、半径1.5)
4. 黄色のポイントライト(上方に配置)"

このように具体的な数値を含む指示を出すと、Claude AIが正確にオブジェクトを配置してくれます。Blenderの座標系の知識がなくても、「上に」「横に」「地面として」といった自然な表現で位置を指定できます。

高度な操作:マテリアルとレンダリング

Claude AIへのプロンプト例:

"先ほどの木のシーンに以下の変更を加えてください:
1. 地面に草のテクスチャ風のマテリアルを適用
2. 木の幹にラフネスの高い木目風マテリアルを適用
3. レンダーエンジンをCyclesに変更
4. サンライトを追加して午後の陽射しを表現
5. カメラを斜め上から見下ろす角度に設定"

Claude AIはシーンの現在の状態を把握した上で、文脈を理解して指示を実行します。「先ほどの」「このオブジェクトに」といった会話的な参照が可能です。

プロンプトのコツ

  • 具体的な数値(サイズ、位置、色のHex値等)を含めると精度が上がる
  • 一度に大量の操作を指示するより、段階的に進める方が安定する
  • 「シーンの状態を確認して」で現在の状態をClaude AIに把握させられる
  • うまくいかない場合は「元に戻して」で直前の操作を取り消し可能

5. Poly Haven・Hyper3D Rodin連携で表現力アップ

Blender MCPには外部サービスとの連携機能が組み込まれており、プロ品質のアセットやAI生成3Dモデルを自然言語で取り込めます。

Poly Haven連携

Poly Havenは、数千のフリーHDRI、テクスチャ、3Dモデルを提供するオープンコミュニティです。Blender MCPではこのライブラリに直接アクセスできます。

使用例:

"Poly Havenから夕焼けのHDRIをダウンロードして、
環境マップとして設定してください"
"Poly Havenの木のテクスチャを検索して、
テーブルオブジェクトに適用してください"

Poly Havenで利用できるアセット

  • HDRI: 800以上の環境照明用HDR画像(屋内、屋外、スタジオ等)
  • テクスチャ: 2,000以上のPBRテクスチャ(木材、石、金属、布等)
  • 3Dモデル: 100以上のフリーアセット(植物、岩、家具等)
  • 全てCC0ライセンス(商用利用可、クレジット不要)

Hyper3D Rodin API連携

Hyper3D Rodinは、テキストプロンプトから3Dモデルを自動生成するAPIです。Blender MCPを通じて、生成した3Dモデルを直接Blenderシーンにインポートできます。

使用例:

"Hyper3D Rodinを使って'medieval castle tower'
の3Dモデルを生成して、シーンに追加してください"

注意

Hyper3D Rodin APIは無料トライアルがありますが、本格的な利用には有料プランが必要です。生成品質はプロンプトの英語表現に依存するため、英語での指示が推奨されます。

AI画像生成との組み合わせに興味がある方は、AI画像生成完全ガイドもあわせてご覧ください。

6. 他ツール比較|Tripo MCP・Meshy・Shap-E

AI×3Dモデリングのツールは複数存在します。ここではBlender MCPと主要な代替ツールを比較し、それぞれの強みと最適な用途を解説します。

項目 Blender MCP Tripo MCP Meshy Shap-E
方式 MCP + Blender操作 MCP + テキストto3D Webアプリ Python API
料金 完全無料 フリーミアム 月額$16〜 無料(OSS)
操作方法 自然言語で全操作 テキストプロンプト GUI + テキスト Pythonコード
編集の自由度 非常に高い 低い 中程度 低い
出力品質 高い(Blender準拠) 中〜高 中〜高 低〜中
学習コスト 低い 低い 低い 高い
最適な用途 カスタム3D制作 素早いプロトタイプ ゲームアセット 研究・実験

Blender MCPが選ばれる理由

他のAI 3Dツールの多くは「テキストから3Dモデルを一発生成」するアプローチですが、Blender MCPは根本的に異なります。Blenderという強力な3Dソフトの全機能をAIが代わりに操作するというアプローチのため、以下の優位性があります。

  • 細かい調整が可能: 生成後の微調整、パーツの追加・削除が自由自在
  • 既存ワークフローとの統合: Blenderのレンダリング、アニメーション機能をそのまま使える
  • 学習の踏み台: Claude AIにPythonコードを表示してもらい、Blender操作を学べる
  • 完全無料: Blender + Blender MCP + Claude API(一定枠)でコストゼロ

7. Blender MCPの活用シーン5選

1. YouTubeサムネイル・SNS用3Dビジュアル

テキスト付きの3Dシーンやアイソメトリックなイラスト風ビジュアルを、自然言語だけで作成。PhotoshopやCanvaとの差別化に3D要素を活用できます。

2. プロダクトデザインのプロトタイピング

「高さ15cm、円柱形の花瓶。上部は少し開いた形」のような指示で、製品のラフモデルを素早く作成。クライアントへのプレゼン用モックアップの制作に最適です。

3. ゲーム開発のアセット制作

インディーゲーム開発者がローポリゴンのゲームアセット(建物、家具、アイテム等)を大量に生成するワークフローに活用できます。バッチ処理でスタイルを統一することも可能です。

4. 建築・インテリアのビジュアライゼーション

「6畳の部屋にベッド、デスク、本棚を配置して」のような指示で、間取りの3Dレイアウトを素早くビジュアル化。Poly Havenのテクスチャを使えばリアルな質感も再現可能です。

5. 教育・学習用3Dコンテンツ

分子モデル、惑星系、機械部品の断面図など、教材用の3Dモデルを作成。「太陽系の惑星を比率通りに並べて」のような指示で、科学教材の3D化が可能になります。

AIを使った副業としての3Dモデリングに興味がある方は、AIツールで副業収入を得る5つの方法も参考にしてみてください。

8. トラブルシューティング

Blender MCPの導入・使用時に発生しやすい問題と対処法をまとめました。

「Connection refused」エラーが表示される

原因: BlenderのMCPサーバーが起動していない、またはポートが競合している

対処法:

  1. Blenderのサイドパネルで「Start MCP Server」をクリックしたか確認
  2. ポート9876が他のアプリに使用されていないか確認
  3. ファイアウォールがlocalhostの通信をブロックしていないか確認
  4. Blenderを再起動してから再度接続を試みる
Claude Desktopにblenderツールが表示されない

原因: claude_desktop_config.jsonの設定ミス、またはuvxが未インストール

対処法:

  1. 設定ファイルのJSON構文が正しいか確認(カンマ、括弧等)
  2. uvx --versionでuvが正しくインストールされているか確認
  3. Claude Desktopを完全に終了して再起動
  4. ターミナルでuvx blender-mcpを直接実行してエラーを確認
操作が反映されない・Blenderがフリーズする

原因: 複雑すぎる操作、またはPythonスクリプトのエラー

対処法:

  1. 操作を小さなステップに分解して実行
  2. BlenderのSystem Consoleでエラーメッセージを確認
  3. Blenderを再起動し、MCPサーバーを再接続
  4. 重い操作(大量のポリゴン生成等)を避ける
Poly Havenのアセットがダウンロードできない

原因: ネットワーク接続の問題、またはPoly Haven APIの一時的な障害

対処法:

  1. インターネット接続を確認
  2. VPN使用中の場合は一時的に無効化
  3. Poly Havenの公式サイトにアクセスして稼働状態を確認
  4. アセット名のスペルを確認(英語で指定)

MCPサーバーの自作やカスタマイズに興味がある方は、MCPサーバー自作ガイドを参照してください。

9. よくある質問(FAQ)

Q: Blender MCPは完全無料ですか?

A: はい、Blender MCPはMITライセンスのオープンソースで完全無料です。Blender自体も無料です。ただし、Claude AIの利用にはAPIキー(従量課金)またはClaude Desktopのサブスクリプション(月額$20のProプラン等)が別途必要です。Claude Desktopの無料プランでも一定回数は利用可能です。

Q: プログラミング経験は必要ですか?

A: 不要です。Blender MCPの最大の特徴は、自然言語(日本語OK)でClaude AIに指示を出すだけで3Dモデルを作成・編集できる点です。セットアップ時にターミナルコマンドを数回実行する必要がありますが、本記事の手順通りに進めれば問題ありません。

Q: どのバージョンのBlenderに対応していますか?

A: Blender 3.0以上に対応しています。最新のBlender 4.x系でも問題なく動作します。Python 3.10以上が必要ですが、uvxを使用する場合はPythonの個別インストールは不要です。

Q: Claude以外のAIでも使えますか?

A: MCP対応のAIクライアントであれば利用可能です。CursorWindsurfClineClaude Codeなどで動作が確認されています。Claude Desktopで最も安定した動作が確認されています。Cursorでの利用についてはCursor AI完全ガイドをご覧ください。

Q: 商用利用は可能ですか?

A: はい、可能です。Blender MCPはMITライセンス、BlenderはGNU GPLライセンスで、どちらも商用利用が許可されています。Blender MCPで作成した3Dモデルの著作権は制作者に帰属します。Poly Havenのアセットもcc0ライセンスで商用利用可能です。

10. まとめ

Blender MCPは、AIと3Dモデリングの融合を実現した画期的なオープンソースツールです。自然言語だけでBlenderを操作できるため、3Dモデリングの経験がない人でも高品質な3Dコンテンツを作成できます。

Blender MCPのポイントまとめ

  • 完全無料: MITライセンスのOSSで、Blenderも無料
  • プログラミング不要: 自然言語(日本語OK)で3Dモデル作成
  • GitHub 16,300+スター: 活発なコミュニティと継続的な改善
  • Poly Haven統合: 数千のフリーアセットを自然言語で取り込み
  • 高い拡張性: Blenderの全機能にAI経由でアクセス可能
  • 複数のAIクライアント対応: Claude Desktop, Cursor, Claude Code等

3Dモデリングは、今やゲーム開発、建築ビジュアライゼーション、製品デザイン、教育コンテンツなど幅広い分野で求められるスキルです。Blender MCPの登場により、その入口がかつてないほど広がりました

まずは本記事のセットアップ手順に沿って環境を構築し、簡単な3Dオブジェクトの作成から始めてみてください。AIの力を借りながら、3D制作の世界を探索しましょう。

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