【2026年最新】Blender MCPで自然言語3Dモデリング|無料で始めるAI×3D制作入門
「3Dモデリングをやってみたいけど、Blenderの操作が難しそう...」そんな悩みを解決するのがBlender MCPです。Claude AIに「赤い球体を作って」と話しかけるだけで、自然言語だけで3Dモデルを作成・編集できる画期的なツールです。
本記事では、GitHub 16,000以上のスターを獲得したBlender MCPのセットアップ方法から実践チュートリアル、Poly Haven連携、他ツールとの比較まで完全解説します。プログラミング経験ゼロでも、この記事を読めばAI×3D制作を始められます。
目次
1. Blender MCPとは?自然言語で3Dモデルを作る新時代
Blender MCPは、オープンソースの3DCGソフト「Blender」と、AnthropicのAI「Claude」をMCP(Model Context Protocol)で接続するブリッジツールです。開発者のSiddharth Ahujaが公開し、GitHubで16,300以上のスター(2026年2月時点)を獲得しています。
MCPとは、AIモデルが外部ツールと安全に通信するための標準プロトコルです。MCPの詳細についてはMCPとは?Model Context Protocol完全解説をご覧ください。
Blender MCPの基本情報
- 開発者: Siddharth Ahuja(個人開発)
- GitHub Stars: 16,300+(2026年2月時点)
- ライセンス: MIT(完全無料・商用利用可)
- 対応Blender: 3.0以上(4.x系推奨)
- 必要Python: 3.10以上
- 通信方式: Socket通信(ポート9876)
- 対応AIクライアント: Claude Desktop, Cursor, Claude Code, Windsurf, Cline等
仕組み:自然言語がBlenderコマンドに変わるまで
Blender MCPの動作フローは以下の通りです。
ユーザーが自然言語で指示
例:「青い立方体を作成して、上に赤い球体を乗せて」
Claude AIが指示を解釈
自然言語をBlender Python APIコマンドに変換
MCPサーバーがSocket通信で送信
変換されたコマンドをBlenderアドオンに送信
Blenderがコマンドを実行
3Dビューポートにリアルタイムで結果が反映
この仕組みにより、ユーザーはBlenderの複雑なUIを直接操作することなく、会話だけで3Dモデリングが可能になります。従来は習得に数ヶ月かかるBlenderの操作を、MCPが完全にブリッジしてくれるのです。
2. Blender MCPの主要機能6選
Blender MCPは単なる「AIで3Dモデルを作る」だけのツールではありません。双方向通信によるシーン確認から、マテリアル制御、外部アセット連携まで幅広い機能を備えています。
双方向コミュニケーション
Blender MCPはSocket通信による双方向のリアルタイム接続を実現しています。Claude AIからBlenderにコマンドを送るだけでなく、Blenderの現在の状態(オブジェクト一覧、位置、マテリアルなど)をClaude AIが読み取ることもできます。
- シーン内のオブジェクト情報を自動取得
- 変更結果のフィードバックをリアルタイムで受信
- エラー発生時にClaude AIが自動修正を提案
オブジェクト操作
3Dオブジェクトの作成、変形、削除を自然言語で実行できます。プリミティブ(立方体、球体、円柱等)の生成はもちろん、スケーリング、回転、移動などの変形操作にも対応しています。
- プリミティブの生成(Cube, Sphere, Cylinder, Cone, Torus等)
- 位置・回転・スケールの変更
- モディファイアの適用(Subdivision, Bevel, Boolean等)
- 複数オブジェクトの一括操作
マテリアル・テクスチャ制御
オブジェクトの色、質感、透明度、光沢などを自然言語で設定できます。Blenderのシェーダーノードを直接操作する知識がなくても、「金属的な質感にして」「ガラスのように透明にして」といった指示で適用可能です。
- カラー設定(RGB、16進数、色名指定)
- PBRマテリアルの適用(メタリック、ラフネス、IOR等)
- テクスチャの割り当てと調整
- エミッション(発光)効果の設定
シーンインスペクション
現在のBlenderシーンの詳細情報をClaude AIが自動的に把握します。オブジェクトの一覧、階層構造、各オブジェクトのプロパティなどを確認した上で、的確な操作指示を出せます。
- シーン内の全オブジェクトリストを取得
- 各オブジェクトの位置・回転・スケール情報
- マテリアル・モディファイア情報の確認
- シーン設定(レンダーエンジン、解像度等)の取得
Pythonコード実行
Claude AIが生成したBlender Pythonスクリプトを直接Blender内で実行できます。標準のMCPツールでカバーしきれない高度な操作も、Pythonコード実行を通じて実現可能です。
- カスタムスクリプトの生成・実行
- プロシージャルモデリング(数式ベースの形状生成)
- アニメーションキーフレームの設定
- バッチ処理(複数操作の一括実行)
Poly Haven・Hyper3D Rodin統合
無料のHDRI、テクスチャ、3Dモデルを提供するPoly Havenライブラリとの統合が組み込まれています。さらに、テキストから3Dモデルを生成するHyper3D Rodin APIにも対応しています。
- Poly Haven: 数千のフリーHDRI、テクスチャ、3Dアセット
- Hyper3D Rodin: テキストプロンプトからの3Dモデル自動生成
- ダウンロードしたアセットの自動インポート
- 環境マップの適用でリアルなライティング
3. セットアップ完全ガイド|3ステップで導入
Blender MCPのセットアップは3つのステップで完了します。所要時間は約10〜15分です。
前提条件
事前に必要なもの
- Blender 3.0以上(公式サイトから無料ダウンロード)
- Python 3.10以上(uv使用時は自動インストール)
- uv パッケージマネージャー(推奨)
- Claude Desktop または MCP対応AIクライアント
Step 1: Blenderアドオンをインストール
GitHubリポジトリからaddon.pyファイルをダウンロードします。
git clone https://github.com/ahujasid/blender-mcp.git
# addon.pyの場所
blender-mcp/addon.py
Blenderを開き、Edit > Preferences > Add-ons > Installからダウンロードしたaddon.pyを選択してインストールします。
インストール後、アドオンリストで「Blender MCP」にチェックを入れて有効化します。Blenderの3DビューポートのサイドパネルにN キーで「BlenderMCP」タブが表示されれば成功です。
Step 2: Claude Desktopの設定
Claude Desktopの設定ファイル(claude_desktop_config.json)にBlender MCPサーバーを追加します。
{
"mcpServers": {
"blender": {
"command": "uvx",
"args": ["blender-mcp"]
}
}
}
設定ファイルの場所:
- macOS:
~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json - Windows:
%APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json
MCPサーバーの設定方法の詳細はClaude Code MCPおすすめサーバー完全ガイドを参照してください。
Step 3: 接続テスト
- Blenderを起動し、サイドパネル(N キー)の「BlenderMCP」タブで「Start MCP Server」をクリック
- Claude Desktopを再起動(設定ファイル反映のため)
- Claude Desktopで「Blenderのシーンを確認して」と入力
- シーン情報が返ってくれば接続成功
接続成功のサイン
Claude Desktopのツール一覧に「blender」が表示され、Blender側のサイドパネルに「Connected」と表示されれば準備完了です。
4. 実践チュートリアル|初めての3Dモデル作成
セットアップが完了したら、実際にBlender MCPで3Dモデルを作ってみましょう。ここではシンプルなシーンの作成から段階的に複雑な操作まで、コピペで使えるプロンプト例を紹介します。
基本操作:プリミティブの作成
Claude AIへのプロンプト例:
中央に青い立方体を作成してください"
Claude AIがBlender Python APIを使って、デフォルトキューブを削除し、新しい青い立方体を生成します。操作はリアルタイムでBlenderの3Dビューポートに反映されます。
応用:複数オブジェクトのシーン構築
Claude AIへのプロンプト例:
1. 緑色の平面(地面として、サイズ10×10)
2. 茶色の円柱(木の幹、高さ3、半径0.3)
3. 濃い緑のUV球体(木の葉、幹の上に配置、半径1.5)
4. 黄色のポイントライト(上方に配置)"
このように具体的な数値を含む指示を出すと、Claude AIが正確にオブジェクトを配置してくれます。Blenderの座標系の知識がなくても、「上に」「横に」「地面として」といった自然な表現で位置を指定できます。
高度な操作:マテリアルとレンダリング
Claude AIへのプロンプト例:
1. 地面に草のテクスチャ風のマテリアルを適用
2. 木の幹にラフネスの高い木目風マテリアルを適用
3. レンダーエンジンをCyclesに変更
4. サンライトを追加して午後の陽射しを表現
5. カメラを斜め上から見下ろす角度に設定"
Claude AIはシーンの現在の状態を把握した上で、文脈を理解して指示を実行します。「先ほどの」「このオブジェクトに」といった会話的な参照が可能です。
プロンプトのコツ
- 具体的な数値(サイズ、位置、色のHex値等)を含めると精度が上がる
- 一度に大量の操作を指示するより、段階的に進める方が安定する
- 「シーンの状態を確認して」で現在の状態をClaude AIに把握させられる
- うまくいかない場合は「元に戻して」で直前の操作を取り消し可能
5. Poly Haven・Hyper3D Rodin連携で表現力アップ
Blender MCPには外部サービスとの連携機能が組み込まれており、プロ品質のアセットやAI生成3Dモデルを自然言語で取り込めます。
Poly Haven連携
Poly Havenは、数千のフリーHDRI、テクスチャ、3Dモデルを提供するオープンコミュニティです。Blender MCPではこのライブラリに直接アクセスできます。
使用例:
環境マップとして設定してください"
テーブルオブジェクトに適用してください"
Poly Havenで利用できるアセット
- HDRI: 800以上の環境照明用HDR画像(屋内、屋外、スタジオ等)
- テクスチャ: 2,000以上のPBRテクスチャ(木材、石、金属、布等)
- 3Dモデル: 100以上のフリーアセット(植物、岩、家具等)
- 全てCC0ライセンス(商用利用可、クレジット不要)
Hyper3D Rodin API連携
Hyper3D Rodinは、テキストプロンプトから3Dモデルを自動生成するAPIです。Blender MCPを通じて、生成した3Dモデルを直接Blenderシーンにインポートできます。
使用例:
の3Dモデルを生成して、シーンに追加してください"
注意
Hyper3D Rodin APIは無料トライアルがありますが、本格的な利用には有料プランが必要です。生成品質はプロンプトの英語表現に依存するため、英語での指示が推奨されます。
AI画像生成との組み合わせに興味がある方は、AI画像生成完全ガイドもあわせてご覧ください。
6. 他ツール比較|Tripo MCP・Meshy・Shap-E
AI×3Dモデリングのツールは複数存在します。ここではBlender MCPと主要な代替ツールを比較し、それぞれの強みと最適な用途を解説します。
| 項目 | Blender MCP | Tripo MCP | Meshy | Shap-E |
|---|---|---|---|---|
| 方式 | MCP + Blender操作 | MCP + テキストto3D | Webアプリ | Python API |
| 料金 | 完全無料 | フリーミアム | 月額$16〜 | 無料(OSS) |
| 操作方法 | 自然言語で全操作 | テキストプロンプト | GUI + テキスト | Pythonコード |
| 編集の自由度 | 非常に高い | 低い | 中程度 | 低い |
| 出力品質 | 高い(Blender準拠) | 中〜高 | 中〜高 | 低〜中 |
| 学習コスト | 低い | 低い | 低い | 高い |
| 最適な用途 | カスタム3D制作 | 素早いプロトタイプ | ゲームアセット | 研究・実験 |
Blender MCPが選ばれる理由
他のAI 3Dツールの多くは「テキストから3Dモデルを一発生成」するアプローチですが、Blender MCPは根本的に異なります。Blenderという強力な3Dソフトの全機能をAIが代わりに操作するというアプローチのため、以下の優位性があります。
- 細かい調整が可能: 生成後の微調整、パーツの追加・削除が自由自在
- 既存ワークフローとの統合: Blenderのレンダリング、アニメーション機能をそのまま使える
- 学習の踏み台: Claude AIにPythonコードを表示してもらい、Blender操作を学べる
- 完全無料: Blender + Blender MCP + Claude API(一定枠)でコストゼロ
7. Blender MCPの活用シーン5選
1. YouTubeサムネイル・SNS用3Dビジュアル
テキスト付きの3Dシーンやアイソメトリックなイラスト風ビジュアルを、自然言語だけで作成。PhotoshopやCanvaとの差別化に3D要素を活用できます。
2. プロダクトデザインのプロトタイピング
「高さ15cm、円柱形の花瓶。上部は少し開いた形」のような指示で、製品のラフモデルを素早く作成。クライアントへのプレゼン用モックアップの制作に最適です。
3. ゲーム開発のアセット制作
インディーゲーム開発者がローポリゴンのゲームアセット(建物、家具、アイテム等)を大量に生成するワークフローに活用できます。バッチ処理でスタイルを統一することも可能です。
4. 建築・インテリアのビジュアライゼーション
「6畳の部屋にベッド、デスク、本棚を配置して」のような指示で、間取りの3Dレイアウトを素早くビジュアル化。Poly Havenのテクスチャを使えばリアルな質感も再現可能です。
5. 教育・学習用3Dコンテンツ
分子モデル、惑星系、機械部品の断面図など、教材用の3Dモデルを作成。「太陽系の惑星を比率通りに並べて」のような指示で、科学教材の3D化が可能になります。
AIを使った副業としての3Dモデリングに興味がある方は、AIツールで副業収入を得る5つの方法も参考にしてみてください。
8. トラブルシューティング
Blender MCPの導入・使用時に発生しやすい問題と対処法をまとめました。
「Connection refused」エラーが表示される
原因: BlenderのMCPサーバーが起動していない、またはポートが競合している
対処法:
- Blenderのサイドパネルで「Start MCP Server」をクリックしたか確認
- ポート9876が他のアプリに使用されていないか確認
- ファイアウォールがlocalhostの通信をブロックしていないか確認
- Blenderを再起動してから再度接続を試みる
Claude Desktopにblenderツールが表示されない
原因: claude_desktop_config.jsonの設定ミス、またはuvxが未インストール
対処法:
- 設定ファイルのJSON構文が正しいか確認(カンマ、括弧等)
uvx --versionでuvが正しくインストールされているか確認- Claude Desktopを完全に終了して再起動
- ターミナルで
uvx blender-mcpを直接実行してエラーを確認
操作が反映されない・Blenderがフリーズする
原因: 複雑すぎる操作、またはPythonスクリプトのエラー
対処法:
- 操作を小さなステップに分解して実行
- BlenderのSystem Consoleでエラーメッセージを確認
- Blenderを再起動し、MCPサーバーを再接続
- 重い操作(大量のポリゴン生成等)を避ける
Poly Havenのアセットがダウンロードできない
原因: ネットワーク接続の問題、またはPoly Haven APIの一時的な障害
対処法:
- インターネット接続を確認
- VPN使用中の場合は一時的に無効化
- Poly Havenの公式サイトにアクセスして稼働状態を確認
- アセット名のスペルを確認(英語で指定)
MCPサーバーの自作やカスタマイズに興味がある方は、MCPサーバー自作ガイドを参照してください。
9. よくある質問(FAQ)
Q: Blender MCPは完全無料ですか?
A: はい、Blender MCPはMITライセンスのオープンソースで完全無料です。Blender自体も無料です。ただし、Claude AIの利用にはAPIキー(従量課金)またはClaude Desktopのサブスクリプション(月額$20のProプラン等)が別途必要です。Claude Desktopの無料プランでも一定回数は利用可能です。
Q: プログラミング経験は必要ですか?
A: 不要です。Blender MCPの最大の特徴は、自然言語(日本語OK)でClaude AIに指示を出すだけで3Dモデルを作成・編集できる点です。セットアップ時にターミナルコマンドを数回実行する必要がありますが、本記事の手順通りに進めれば問題ありません。
Q: どのバージョンのBlenderに対応していますか?
A: Blender 3.0以上に対応しています。最新のBlender 4.x系でも問題なく動作します。Python 3.10以上が必要ですが、uvxを使用する場合はPythonの個別インストールは不要です。
Q: Claude以外のAIでも使えますか?
A: MCP対応のAIクライアントであれば利用可能です。Cursor、Windsurf、Cline、Claude Codeなどで動作が確認されています。Claude Desktopで最も安定した動作が確認されています。Cursorでの利用についてはCursor AI完全ガイドをご覧ください。
Q: 商用利用は可能ですか?
A: はい、可能です。Blender MCPはMITライセンス、BlenderはGNU GPLライセンスで、どちらも商用利用が許可されています。Blender MCPで作成した3Dモデルの著作権は制作者に帰属します。Poly Havenのアセットもcc0ライセンスで商用利用可能です。
10. まとめ
Blender MCPは、AIと3Dモデリングの融合を実現した画期的なオープンソースツールです。自然言語だけでBlenderを操作できるため、3Dモデリングの経験がない人でも高品質な3Dコンテンツを作成できます。
Blender MCPのポイントまとめ
- 完全無料: MITライセンスのOSSで、Blenderも無料
- プログラミング不要: 自然言語(日本語OK)で3Dモデル作成
- GitHub 16,300+スター: 活発なコミュニティと継続的な改善
- Poly Haven統合: 数千のフリーアセットを自然言語で取り込み
- 高い拡張性: Blenderの全機能にAI経由でアクセス可能
- 複数のAIクライアント対応: Claude Desktop, Cursor, Claude Code等
3Dモデリングは、今やゲーム開発、建築ビジュアライゼーション、製品デザイン、教育コンテンツなど幅広い分野で求められるスキルです。Blender MCPの登場により、その入口がかつてないほど広がりました。
まずは本記事のセットアップ手順に沿って環境を構築し、簡単な3Dオブジェクトの作成から始めてみてください。AIの力を借りながら、3D制作の世界を探索しましょう。
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