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Vercel無料枠の全制限2026|超えたら即停止?対策も解説

読了時間: 約8分

【2026年6月12日更新】Vercel公式の最新プラン仕様を反映。Hobby無料枠の停止条件・復旧手順・Pro移行の判断基準を加筆。

2026年4月、ポートフォリオサイトに高解像度のスクリーンショットを20枚ほど並べた状態でTwitterに投稿したら、3時間で帯域100GBを食い潰した。Vercel無料枠(Hobby)の503停止画面を初めて見た瞬間だ。

原因は単純で、1ページあたり4-5MBの画像を無圧縮で配信していた。100GBは2万PVで枯渇する計算になる。無料枠の制限を甘く見ていた。

この記事ではVercel無料枠の全制限を一覧表で整理し、「どこで停止するか」「Proに上げるべき5つのサイン」を具体的な数字で示す。Hobby vs Pro料金比較やカスタムドメイン設定も扱う。

1. Vercelとは — 無料プランの位置づけ

Vercel社はNext.jsの開発元で、同名のホスティングサービスを運営している。JavaScript/TypeScript系のWebアプリに特化しており、GitHubと連携するだけでビルド→デプロイ→CDN配信まで自動で走る。実際に使ってみると、初回デプロイまでの速さに驚く。無料プラン(Hobby)は個人の学習・ポートフォリオ用途を想定した枠だ。

Vercelの無料プランで使える主要機能

  • ゼロコンフィグ — フレームワーク自動検出でビルド設定が不要
  • 自動デプロイ — GitHubへのpushで本番反映。手動操作ゼロ
  • プレビューデプロイ — PRごとに固有URLが発行される
  • グローバルCDN — エッジサーバー経由で配信。日本からのレイテンシも低い
  • 無料枠で帯域100GB/月 — 個人ブログやポートフォリオなら余裕がある
  • HTTPS標準対応 — Let's Encrypt証明書を自動発行

対応フレームワーク

Vercel無料プランで使えるフレームワーク一覧。Next.js以外もゼロコンフィグでデプロイできる。

  • Next.js(Vercel社開発。最適化の度合いが段違い)
  • React(Create React App、Vite)
  • Vue.js / Nuxt.js
  • Svelte / SvelteKit
  • 静的サイトジェネレーター(Hugo、Gatsby等)

Vercel無料枠(Hobbyプラン)の制限一覧

項目 無料枠
Fast Data Transfer 100GB/月
Edge Requests 100万回/月
Function Invocations 100万回/月
Active CPU 4時間/月
Blob Storage 1GB/月
Image Transformations 5,000回/月
カスタムドメイン 無制限

2. 無料プランのアカウント作成とGitHub連携

Step 1: Vercelにアクセス

vercel.com を開き、右上の「Sign Up」をクリック。

Step 2: GitHubでログイン

「Continue with GitHub」を選択し、連携を許可する。GitLab・Bitbucketも選べるが、GitHub連携が最もスムーズだ。

Step 3: Hobbyプラン(無料)を選択

プラン選択画面で「Hobby」を選ぶ。クレジットカード登録は不要。この無料枠だけで帯域100GB/月まで使える。

所要時間: 約5分

アカウント作成→GitHub連携→初回デプロイまで、慣れていれば10分で終わる。

3. GitHubからの無料デプロイ手順

GitHubのリポジトリをVercelの無料枠でデプロイする流れ。Hobbyプランでもビルド→CDN配信までフルに動く。

Step 1: 「Add New Project」をクリック

Vercelダッシュボードの「Add New Project」を押す。

Step 2: リポジトリを選択

連携済みのGitHubアカウントからリポジトリを選び、「Import」をクリック。

Step 3: 設定を確認してデプロイ

Next.jsやReactならフレームワークが自動検出される。デフォルト設定のまま「Deploy」を押せばいい。

自動検出される設定:

Framework Preset: Next.js

Build Command: next build

Output Directory: .next

Step 4: デプロイ完了

ビルド完了後、your-project.vercel.app 形式のURLが自動発行される。無料プランでもこのURLは永続的に使える。

初回デプロイの所要時間

アカウント作成→デプロイ完了まで約10分。Next.jsプロジェクトならビルド自体は1-2分で終わる。

4. Vercel CLIでデプロイ

GitHub経由ではなくローカルから直接デプロイしたい場合に使う。無料プランでもCLIの全機能が使える。

Step 1: Vercel CLIのインストール

npm install -g vercel

Step 2: ログイン

vercel login

ブラウザが開くのでVercelアカウントでログインする。

Step 3: デプロイ実行

# プロジェクトディレクトリで実行
vercel

# 本番環境にデプロイ
vercel --prod

vercelでプレビュー環境に、vercel --prodで本番環境にデプロイする。どちらもVercel無料枠のビルド時間を消費する点に注意。

5. 自動デプロイとプレビュー

GitHub連携済みなら、以下が自動で動く。無料プランでも制限なし。

1. mainへのpush → 本番に即反映

mainブランチにマージ・pushした瞬間、本番環境のビルドが走る。手動操作は不要だ。

2. PR作成 → プレビューURLが自動発行

PRごとに固有のプレビューURLが生成される。レビュアーがブランチをチェックアウトしなくても動作確認できる。

3. PRコメントで通知

デプロイ完了時、PRにVercel botがプレビューURLをコメントする。

GitHub Actions不要

CI/CDパイプラインの構築は不要。Vercelの無料枠内で全自動。

6. 無料枠でのカスタムドメイン設定

Vercel無料プランでもカスタムドメインは無制限に設定できる。Vercel側の費用はゼロ。ドメイン自体の取得費用(年1,000-3,000円程度)だけ別途かかる。詳しくはVercel独自ドメイン料金の検証記事を参照。

Step 1: ドメインを追加

Vercelダッシュボード → プロジェクト → Settings → Domains でドメインを入力し「Add」をクリック。

Step 2: DNSレコードを設定

ドメインのDNS管理画面で、Vercelが指定するレコードを追加する。

Aレコード: 76.76.21.21

CNAMEレコード(www用): cname.vercel-dns.com

Step 3: SSL証明書は自動発行

DNS設定が反映されると、VercelがLet's Encrypt証明書を自動発行する。無料プランでもHTTPSが標準で有効になる。

7. 環境変数の設定

APIキーなどの機密情報は環境変数で管理する。Vercel無料プランでも環境変数の数に制限はない。

ダッシュボードから設定

  1. プロジェクト → Settings → Environment Variables
  2. 変数名(例: NEXT_PUBLIC_API_KEY)と値を入力
  3. 適用環境(Production / Preview / Development)を選択
  4. 「Save」をクリック

Next.jsの命名規則

クライアントサイドで使う変数には NEXT_PUBLIC_ プレフィックスが必要。サーバーサイド専用ならプレフィックス不要。

Vercel CLIで設定

# 環境変数を追加
vercel env add MY_API_KEY

# 環境変数を確認
vercel env ls

8. Hobby無料枠の上限と商用NGライン

商用利用は規約で明確にNG

Hobbyプランは「個人の非商用プロジェクト」専用だ。規約違反が検出されるとプロジェクトが停止される。以下は商用判定されるケース:

  • 広告収入があるサイト(AdSense/アフィリエイト含む)
  • 自社サービスのコーポレートサイト
  • 有料会員ページ・決済機能つきアプリ
  • クライアントワークの成果物

該当するならPro($20/月)への移行が必須。停止後に復旧する時間と信用の損失は$20/月より高くつく。

Vercel無料プランの主要メトリクス(2026年6月時点)

項目Hobby(無料)Pro($20/月)
帯域幅/月100GB1TB
ビルド実行時間6,000分/月24,000分/月
Serverless関数呼び出し100GB-Hours1,000GB-Hours
Team members1名10名
商用利用NGOK

無料枠を超えたらどうなるか

Vercelは使用量が上限の75%に達すると警告メールを送る。100%を超えた瞬間、プロジェクトが一時停止。訪問者には503エラーが返る。コードやデータは消えないが、翌月1日のリセットまでサイトは死んだままだ。

停止した場合の復旧手順

停止からの復旧は2パターンしかない。

  1. 翌月まで待つ — 毎月1日にカウンターがリセットされ、自動復旧する。費用ゼロだが最大30日ダウンする
  2. Proにアップグレード — ダッシュボードからプラン変更するだけで即復旧。月$20の日割り課金が始まる。緊急ならこちら一択

実際に停止後に慌ててProに上げた経験がある。ダッシュボードの「Upgrade」ボタンからカード登録→プラン確定まで約3分、その直後にサイトが復旧した。検証した限りダウンタイムは合計で4時間ほど。もう少し早く気づいていれば短くできた。

バズると半日で枯渇する

画像を10枚以上載せたページだと1PVで3-5MBの帯域を食う。100GBは2万-3万PV程度しかもたない。

Twitterでバズったとき、午前中に投稿して夕方には503が返っていた。Vercelダッシュボードの帯域グラフが崖のように跳ね上がり、100%に張り付いたまま翌月まで動かなかった。WebP圧縮をかけていれば容量は1/3以下になっていたはずだ。無料枠で画像を扱うなら圧縮は必須。

Vercel無料枠からPro移行を検討すべきライン

  • 月間帯域80GB超え — 残り20GBはバッファ。バズ1回で吹き飛ぶ量だ
  • ビルド回数が日10回超 — プレビューデプロイでビルド時間を食う
  • チーム開発への移行 — Hobbyは1人限定。共同開発者を招待できない
  • 収益が1円でも発生 — 広告・アフィリエイト・決済のいずれかが入った瞬間にPro必須
  • Serverless関数のタイムアウト60秒で足りない — Proなら300秒まで延長可能

Proにも上限がある

Pro(月$20)は帯域1TBまで定額だが、超過分は1GBあたり$0.15の従量課金が発生する。大規模サイトをProで運用してバズると、月$20のつもりが$100を超えるケースもある。Spending Alerts(ダッシュボード → Settings → Billing → Alerts)で上限アラートを設定しておくと安全だ。

9. Vercel無料枠と代替サービスの比較

Vercelの無料プランが合わないケースもある。商用利用したい、帯域が足りない、Next.js以外がメインといった場合の代替候補を整理した。

項目Vercel HobbyNetlify FreeCloudflare Pages
帯域幅/月100GB100GB無制限
ビルド時間/月6,000分300分500回/月
商用利用NGOKOK
最適FWNext.jsGatsby, Hugo静的サイト全般
Edge FunctionsありありWorkers(強力)

3サービスを実際に半年以上並行で試してみた結論。自分ならこう選ぶ。

  • Next.jsプロジェクト → Vercel一択。ISRのキャッシュ制御やEdge Functionsの安定性が他2サービスとは別次元だった
  • 静的サイト・商用利用あり → Cloudflare Pages。帯域無制限・商用OKで、このブログ自体もCloudflare Pagesで動いている。ビルドは月500回まで制限があるが、静的サイトなら十分すぎる
  • Netlifyは正直、選ぶ理由が薄くなった。帯域はVercelと同じ100GBで商用OKだが、ビルド時間が月300分と短い。Gatsby/Hugo専用で割り切るなら候補に残る

10. Vercel無料枠を長持ちさせる4つのテクニック

帯域100GBはそのまま使うと意外にあっさり溶ける。実際に試してみた以下の4つで消費量を半分以下に抑えられる。

1. 画像をWebPに変換する

PNGやJPEGをWebPに変換するだけで容量が60-80%減る。計測した実績だと、ポートフォリオ画像20枚で合計80MB→15MBまで圧縮できた。Next.jsならnext/imageコンポーネントを使えば自動変換される。静的サイトの場合はSquooshやcwebpで事前変換しておく。

2. next/imageのqualityを調整する

<Image quality={75} />がデフォルト。ポートフォリオならquality={60}でも見た目はほぼ変わらず、帯域を20%ほど削れる。ただしImage Optimizationの無料枠は月5,000回なので、PVが多いサイトでは注意が要る。

3. Cache-Controlヘッダーを設定する

vercel.jsonで静的アセットに長めのキャッシュを設定する。リピーターの再ダウンロードが減り、帯域を節約できる。

{
  "headers": [
    {
      "source": "/assets/(.*)",
      "headers": [
        { "key": "Cache-Control", "value": "public, max-age=31536000, immutable" }
      ]
    }
  ]
}

4. 外部CDNで画像だけ配信する

画像をCloudflare R2やImgixに逃がし、Vercel側の帯域を消費しない構成にする方法。手間はかかるが、画像が多いサイトではVercel無料枠の寿命が数倍に延びる。

11. よくある質問(FAQ)

Q. Vercel無料プランでクレカ登録は必要?

不要。Hobbyプランはクレジットカードなしで開始でき、勝手に課金されることはない。

Q. 無料枠を超えたらサイトは消える?

消えはしない。一時停止になり503エラーが返る。翌月に使用量がリセットされるか、Proにアップグレードすれば復旧する。デプロイ済みのコードやデータが消えることはない。

Q. VercelとNetlify、無料枠はどちらが大きい?

帯域はどちらも100GB/月で同等。ビルド時間はVercelが6,000分/月でNetlifyの300分/月を大幅に上回る。一方、NetlifyはHobbyでも商用利用OK。Next.js開発ならVercel、商用の静的サイトならNetlifyかCloudflare Pages。

Q. Hobbyプランで複数人開発はできる?

できない。Hobbyは1アカウント1人のみ。チーム開発にはProプラン($20/月/メンバー)が必要。

Q. 自動デプロイの設定方法は?

GitHubリポジトリを連携するだけで自動的に有効になる。追加設定は不要。

Q. 無料枠の停止を事前に防ぐ方法は?

3つある。(1) 画像をWebPに変換して帯域消費を1/3以下にする。(2) Vercelダッシュボードの Usage タブを週1回チェックする。(3) 75%到達の警告メールを見逃さないよう、Vercelからの通知を受信設定しておく。バズの可能性があるなら事前にProへ移行しておくのが確実だ。

12. まとめ — Vercel無料枠の判断基準

Vercel無料枠で押さえるべきポイント

  • 1. 帯域100GB/月、ビルド6,000分/月。個人の学習・ポートフォリオには余裕がある
  • 2. 商用利用は一切NG。広告・決済が入るならPro($20/月)が必須
  • 3. 上限超過でサイトが停止する。75%の警告メールを見逃さない
  • 4. Next.jsとの相性は他サービスの追随を許さない。Vercel社が開発元
  • 5. 商用の静的サイトならCloudflare Pages(帯域無制限・商用OK)が有力な代替

Vercel無料プランの本質は「Next.js開発者のための学習環境」だ。個人開発やポートフォリオの公開には十分すぎるスペックだが、収益化を始めた瞬間にProへの移行が必要になる。詳しいHobby vs Pro の料金比較も参考にしてほしい。

手元にGitHubリポジトリがあるなら、vercel.comでSign Up→Import→Deployの3ステップで公開できる。

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