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Notionは世界中で愛用されているオールインワンワークスペースですが、2023年2月にリリースされたNotion AIにより、その可能性はさらに広がりました。
しかし、「Notion AIって何ができるの?」「ChatGPTとどう違うの?」「料金はいくら?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Notion AIの最新料金プラン、主要機能、具体的な活用シーン10選、ChatGPTとの使い分けまで、初心者から上級者まで役立つ情報を網羅的に解説します。
1. Notion AIとは
Notion AIは、人気のオールインワンワークスペース「Notion」に搭載されたAI機能です。GPT-4やClaude 3などの最新AI技術を活用し、テキスト生成、要約、翻訳、アイデア創出など、多岐にわたる作業をサポートします。
Notion AIの最大の特徴
他のAIツールと異なり、Notion上で作業が完結することです。ChatGPTなどの外部ツールを使う場合、AIツールとドキュメントツールを行き来する必要がありますが、Notion AIなら「Notion1つ」で全てが完結します。
Notion AIの主な用途
- 業務や学習時の文章作成支援
- 会議議事録の自動要約
- 企画立案のアイデア生成
- 翻訳(日本語⇔英語など多言語対応)
- 文章の校正・リライト
2. 料金プラン【2025年最新】
重要:2025年5月の料金改定
2025年5月13日より、NotionはAI機能をビジネスプランとエンタープライズプランに統合しました。フリープランやプラスプランへの新規ユーザー向けアドオンとしての提供は終了しています。
2025年11月現在の料金体系
| プラン | 料金 | AI利用回数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| フリープラン | 無料 | 月20回まで | 基本的なAI支援機能のみ |
| プラスプラン | 無料 | 月20回まで | 基本的なAI支援機能のみ |
| ビジネスプラン | 月額3,150円/メンバー (年払いで約17-20%割引) |
無制限 | AI機能フル活用可能 |
| エンタープライズプラン | 月払い5,050円 年払い4,150円 |
無制限 | 高度なセキュリティ機能付き |
お得な年払い割引
年払い契約により約17-20%の大幅割引が適用されます。長期的に使う予定なら年払いがおすすめです。
3. 主要機能
Notion AIは文章の執筆支援、要約、アイデア出し、翻訳など、多彩な機能を提供しています。
1. 文章生成
SNS用の投稿文、メール本文、ブログ記事など、さまざまな文章を短時間で作成。「です、ます調」「だ、である調」など文調も柔軟に変更可能です。
2. 要約
長い議事録や記事から重要事項だけを抽出。「この会議記録を要約して」と指示すれば、決定事項や今後の課題が箇条書きで整理されます。
3. 翻訳
日本語から英語、英語から日本語など、多言語間で翻訳可能。専門用語や長い文章も一括で翻訳できるのがNotion AIのメリットです。
4. ブレインストーミング
「/」でコマンドを呼び出し「アイデアのブレインストーミング」を選択すると、さまざまなアイデアを自動生成してくれます。
2025年の新機能「Notion AI for Work」
最新アップデート情報
- AIミーティングノート:会議の音声をリアルタイムで文字起こしし、会議終了後にAIが自動で要約
- リサーチモード:Notionワークスペースと接続された全てのツールに加えウェブからの最新情報を分析し、詳細なレポートを数分で作成
- 最新AIモデル対応:GPT-4.1やClaude 3.7 Sonnetなど、最新のAIモデルを追加費用なしで利用可能
- 外部ツール連携:SlackやGoogle Driveと連携し、「○○プロジェクトに関するSlackの議論とGoogle Driveの資料を要約して」といった指示が可能
4. 具体的な活用シーン10選
Notion AIは多彩な機能を持っていますが、実際にどう活用すればいいのでしょうか。ここでは、ビジネスや日常生活で役立つ活用シーン10選を紹介します。
活用シーン1:会議議事録の自動要約
会議のメモや音声書き起こしテキストをNotion AIに読み込ませることで、長い議事録から重要事項だけを抽出した要約を即座に生成できます。
使い方:議事録を選択 → 「AIに依頼」 → 「要約」を選択
活用シーン2:SNS投稿文の作成
「新商品を紹介するSNSの投稿文を考えて」などと入力すると、商品紹介用の文章が返ってきます。文調は柔軟に変更可能です。
使い方:スペースキーを押す → プロンプトを入力 → 生成
活用シーン3:企画書の叩き台作成
アジェンダの叩き台をNotion AIに作ってもらい、壁打ち相手になってもらうことで、構成を客観的にレビューできます。
使い方:「○○についての企画書の構成を作成して」とプロンプト入力
活用シーン4:翻訳業務の効率化
英語のメールや資料を日本語に翻訳、または日本語の文章を英語に翻訳。専門用語も正確に翻訳します。
使い方:文章を選択 → 「AIに依頼」 → 「翻訳」 → 目的の言語を選択
活用シーン5:ブレインストーミング
新規プロジェクトのアイデア出しや、マーケティング施策の検討など、ブレインストーミングの壁打ち相手として活用できます。
使い方:「/」入力 → 「アイデアのブレインストーミング」を選択
活用シーン6:営業提案書の作成支援
クライアントの会社情報をNotion AIに要約してもらうことで、効率的に提案書を作成できます。
使い方:クライアント情報を貼り付け → 「要約して提案書の形式にして」とプロンプト入力
活用シーン7:コード作成支援
簡単な指示でプログラミングコードの自動生成や説明を行えます。AIメニューから「コード記述をサポート」を選び、実装したい内容と使用言語を伝えると、該当するコードスニペットを提案してくれます。
使い方:「AIに依頼」 → 「コード記述をサポート」 → 内容と言語を指定
活用シーン8:文章の校正・リライト
既存の文章をより読みやすく、わかりやすくリライトします。文章のトーンを変更したり、冗長な部分を削除したりできます。
使い方:文章を選択 → 「AIに依頼」 → 「改善する」または「もっと短く」
活用シーン9:ToDoリストの自動生成
プロジェクトの概要を入力すると、必要なタスクを自動で洗い出し、ToDoリストを作成してくれます。
使い方:「○○プロジェクトのToDoリストを作成して」とプロンプト入力
活用シーン10:リサーチレポートの作成
2025年の新機能「リサーチモード」を使えば、Notionワークスペースと接続された全てのツールに加えウェブからの最新情報を分析し、詳細なレポートを数分で作成できます。
使い方:「○○についてリサーチレポートを作成して」とプロンプト入力
5. 使い方のコツ
Notion AIを効果的に使うためのコツを紹介します。
コツ1:具体的なプロンプトを使う
曖昧な指示ではなく、具体的な指示を出すことで、より正確な結果が得られます。
悪い例:「記事を書いて」
良い例:「AIツールの活用方法について、初心者向けに1000文字程度の記事を書いて」
コツ2:ショートカットキーを活用
Notionのページ上でスペースキーを押すだけでNotion AIが起動します。または、「/」(半角スラッシュ)を入力してメニューから選択することもできます。
コツ3:段階的に指示を出す
一度に全てを完璧にしようとせず、まず叩き台を作ってもらい、その後で修正や追加の指示を出すと効率的です。
コツ4:文調を指定する
「です、ます調で」「だ、である調で」「フランクに」など、文調を指定すると、目的に合った文章が生成されます。
コツ5:AIの出力を鵜呑みにしない
AIが生成した内容は必ず確認し、必要に応じて修正しましょう。特に事実確認が必要な情報は、信頼できるソースで裏付けを取ることが重要です。
6. ChatGPTとの使い分け
Notion AIとChatGPT、どちらを使えばいいのでしょうか。それぞれの特徴を比較し、使い分けのポイントを解説します。
| 項目 | Notion AI | ChatGPT |
|---|---|---|
| 使用場所 | Notion上のみ | Webアプリ、API、各種連携 |
| 主な用途 | 文章作成、要約、翻訳、議事録整理 | 対話型の情報収集、コード生成、多様な用途 |
| 検索範囲 | Notion上の情報 + Web(必要時) | Web上の情報全般 |
| 画像生成 | 非対応 | DALL-E連携で対応(Plus以上) |
| コード生成 | 基本的なコードのみ | 高度なコード生成に対応 |
| 料金(無制限利用) | ビジネスプラン:月額3,150円/人 | Plus:月額$20(約3,000円) |
| ワークフロー | Notion内で完結 | コピペが必要 |
使い分けのシンプルな結論
- Notionを使っている人:Notion AIを使う(作業が完結する)
- Notionを使っていない人:ChatGPTを使う(汎用性が高い)
- 高度なコード生成が必要:ChatGPTを使う
- Notion内で議事録や文書管理:Notion AIを使う
- 対話型で情報収集:ChatGPTを使う
重要なのは、用途ごとに複雑に使い分けるのではなく、シンプルに「Notionを使う人はNotion AIを使い、Notionを使ってない人はChatGPTを使う」という考え方です。2025年6月時点での結論として、Notion AIとChatGPTは互いに補完し合うツールと言えます。
7. 導入事例
実際にNotion AIを活用している企業の事例を紹介します。
SmartNews社の活用事例
SmartNews社でのNotion AI活用法
- アジェンダの叩き台作成:Notion AIにアジェンダの叩き台を作ってもらい、壁打ち相手になってもらうことで、構成を客観的にレビュー
- 営業提案書の効率化:クライアントの会社情報をNotion AIに要約してもらうことで、提案書作成の効率性を向上
- 英語文章作成:Notion上で作業が完結するので文章作成の工数を削減でき、文章の正確性やクオリティを担保
導入効果
- 会議準備の時間が50%削減
- 営業提案書の作成時間が30%短縮
- 英語メールの作成品質が向上
- チーム全体の生産性が向上
8. よくある質問(FAQ)
Q1. Notion AIは無料で使えますか?
はい、Notion AIは無料プランでも月20回まで利用可能です。ただし、2025年5月の料金改定により、無制限に使いたい場合はビジネスプラン以上への加入が必要になりました。フリープランとプラスプランでは月20回の制限があります。
Q2. Notion AIとChatGPTの違いは何ですか?
Notion AIはNotion上で直接使えるため、Notionで文書作成や議事録管理をしている方に最適です。一方、ChatGPTは汎用性が高く、対話型の情報収集や専門的なコード生成に向いています。シンプルに言えば、NotionユーザーならNotion AI、そうでなければChatGPTという使い分けが推奨されます。
Q3. Notion AIの料金プランはいくらですか?
2025年11月現在、Notion AIの料金は以下の通りです。
フリープラン:月20回まで無料
プラスプラン:月20回まで無料
ビジネスプラン:メンバー1人あたり月額3,150円(年払いで約17-20%割引)
エンタープライズプラン:月払い5,050円から年払い4,150円
ビジネスプラン以上ではAI機能が無制限に利用できます。
Q4. Notion AIはどんな言語に対応していますか?
Notion AIは日本語、英語をはじめとする多言語に対応しています。翻訳機能を使えば、日本語から英語、英語から日本語など、複数の言語間で文章を翻訳できます。専門用語や長い文章も一括で翻訳可能です。
Q5. Notion AIで画像生成はできますか?
いいえ、Notion AIは文章作成、要約、翻訳、アイデア出しなどのテキスト関連機能に特化しており、画像生成機能は提供していません。画像生成が必要な場合は、Stable DiffusionやMidjourneyなどの専用AIツールを使用してください。
Q6. Notion AIの起動方法は?
Notion AIの起動方法はとても簡単です。Notionのページ上でスペースキーを押すだけで起動します。または、「/」(半角スラッシュ)を入力し、メニューから選択することもできます。
Q7. Notion AIで生成された文章の著作権は?
Notion AIで生成された文章の著作権は、基本的にユーザーに帰属しますが、生成された内容をそのまま商用利用する前に、必ず内容を確認し、必要に応じて修正・加筆することをおすすめします。また、事実確認が必要な情報は、信頼できるソースで裏付けを取ることが重要です。
Q8. Notion AIはオフラインで使えますか?
いいえ、Notion AIはクラウドベースのサービスであり、インターネット接続が必要です。オフライン環境では利用できません。
9. まとめ
本記事では、Notion AIの最新料金プラン、主要機能、具体的な活用シーン10選、ChatGPTとの使い分けまで、幅広く解説しました。詳しいAIツール比較については、ChatGPT vs Claude vs Gemini 徹底比較もご覧ください。
Notion AI活用のポイント
- Notionユーザーなら必須:Notion上で作業が完結するため、効率が大幅に向上
- 2025年5月に料金改定:無制限利用にはビジネスプラン以上が必要(月額3,150円/人)
- 多彩な機能:文章生成、要約、翻訳、ブレインストーミング、コード生成など
- 2025年の新機能:AIミーティングノート、リサーチモード、外部ツール連携
- ChatGPTとの使い分け:Notionユーザーならnotion AI、そうでなければChatGPT
- 企業導入事例:SmartNews社では会議準備時間が50%削減
Notion AIは、Notionを使っている方にとって非常に強力なツールです。まずは無料プランで月20回試してみて、効果を実感できたらビジネスプランへのアップグレードを検討してみてください。ビジネスでの活用事例については、ChatGPTで業務効率化の記事も参考になります。
AI時代の生産性向上に、Notion AIを活用してみてはいかがでしょうか。その他のAIツール活用で副業を始めたい方は、AIツールで副業収入を得る5つの方法もチェックしてみてください。