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【速報】Grok 4.5公開|使い方・料金・始め方2026

読了時間: 約16分

2026年7月8日、xAIはGrok 4.5を一般公開した。単なるスペックアップデートではない。Cursorとの共同学習データを使い、コーディングとエージェント運用に振り切った設計になっている点が今回の核心だ。

イーロン・マスク氏は発表時にこのモデルを「Opus級」と表現した。結論は割れる。Terminal-Bench 2.1ではClaude Opus 4.8を上回るスコアを記録している一方、SWE-Bench Proでは一歩譲る結果も出ている。性能はどちらが上か、料金はどれだけ安いか。この2点が「今すぐ使うべきか」の判断材料になる。

この記事の要点

  • Grok 4.5はAPI入力$2・出力$6/100万トークン(1ドル150円換算で入力約300円・出力約900円)。Opus 4.8より出力コストが4倍以上安い
  • Terminal-Bench 2.1でOpus 4.8を上回るが、SWE-Bench ProではOpus 4.8が優勢。得意分野が分かれるため用途で使い分ける
  • SuperGrok Heavy($300/月)以外は段階的ロールアウト中で、フル機能利用にはプラン確認が必要

Grok 4.5とは|xAIが公開したCursor特化モデルの正体

Grok 4.5は、xAIが2026年6月28日からプライベートベータを開始し、同年7月8日に一般公開したモデルだ。公開初日からGrok Build、Cursor全プラン、xAI API(旧SpaceXAI API)コンソールに配信されている。

前バージョンのGrok 4.3からは複数の変更点があるが、コンテキスト長やパラメータ規模より影響が大きいのが、Cursorのインタラクションデータを使った共同学習だ。実際のコーディング作業ログを学習に組み込むことで、ターミナル操作やエージェント的な多段階タスクへの適応力を上げている。パラメータ規模は1.5兆のMixture-of-Expertsで、コンテキストは50万トークンに対応する。

V9基盤とMoEアーキテクチャの中身

xAIの公式発表では、Grok 4.5は同社の第9世代基盤モデル(V9)をベースにしたMoEアーキテクチャを採用しているとされる。MoEは入力ごとに一部の専門家ネットワークだけを起動する仕組みで、総パラメータ数が大きくても推論時の計算コストを抑えられるのが利点だ。キャッシュ入力は100万トークンあたり$0.50と、通常入力の75%引きで提供される。長い会話やコードベース全体を繰り返し参照するエージェント用途では、このキャッシュ割引の恩恵が大きい。

もう一つの特徴が、Cursor・デスクトップアプリ・Web・iOS・CLI・SDKという全チャネルへの同時配信だ。ローンチ週はCursor上での利用量が2倍になるキャンペーンも実施されており、xAIがコーディング用途への本気度を示した格好になる。この配信体制の本気度が、実際のベンチマーク数値にどう表れているかを見る。

性能・ベンチマークで見るGrok 4.5の実力

結論から言えば、コーディング系ベンチマークではOpus 4.8を上回るが、実務ソフトウェア開発の再現性を測るSWE-Bench ProではOpus 4.8がまだ上だ。1つの指標だけで「最強」と判断するのは早計になる。

コーディング系ベンチマーク:Terminal-Bench 2.1とSWE-Bench Pro

Terminal-Bench 2.1は、ターミナル上での複数手順タスクをどれだけ正確にこなせるかを測る指標だ。Grok 4.5はここで83.3%を記録し、Opus 4.8の78.9%を4.4ポイント上回った。GPT-5.5の83.4%とはほぼ同率で、上位3モデルが僅差で並ぶ結果になっている。

一方でSWE-Bench Pro(実際のGitHub issueの解決率を測る指標)では、Grok 4.5が64.7%にとどまり、Opus 4.8の69.2%に4.5ポイント差をつけられた。ターミナル操作は得意でも、複雑な既存コードベースの文脈理解を要するタスクにはまだ改善の余地が残る。

実務タスク系ベンチマーク:GDPVal+の結果

専門職の実務タスクを模したGDPVal+では、Grok 4.5が29%でGPT-5.5(22%)・Opus 4.8(21%)を上回った。この指標はコーディング以外の一般的な知的作業(レポート作成、分析、意思決定支援など)を含むため、Grok 4.5がコーディング専用モデルではなく汎用性も備えていることを示している。

ベンチマーク Grok 4.5 Claude Opus 4.8 GPT-5.5
Terminal-Bench 2.183.3%78.9%83.4%
SWE-Bench Pro64.7%69.2%非公開
GDPVal+29%21%22%

出力トークン量はOpus 4.8比で約25%少ない。同じTerminal-Bench結果でもAPIコストに直結する差だ。MoEは全専門家が毎回参加する会議ではなく、案件ごとに担当者だけを呼ぶ体制に近い。呼び出す専門家の数を絞れる分、同じ答えを出すのに必要な出力量が減る。

料金プランを円換算で理解する

Grok 4.5の料金は、コンシューマー向けサブスクリプションとAPI従量課金の2系統に分かれる。ドル表記のまま比較すると感覚が掴みにくいので、1ドル150円換算で日本円に置き換えて整理する。

コンシューマープラン:SuperGrok・X Premium+・SuperGrok Heavy

個人向けの入り口は3つある。もっとも安いのはSuperGrok($30/月・年払いなら$300で実質17%引き)で、フルGrokへの最安ルートだ。X Premium+($40/月)はX(旧Twitter)のプラットフォーム特典とセットになっている。両プランともGrok 4.5は7月8日の公開後、段階的にロールアウト中の状態だ。

現時点でGrok 4.5に即座にフルアクセスできる唯一のプランはSuperGrok Heavy($300/月)となる。Grok 4 Heavyと最大レート制限も含まれるため、業務で毎日大量に使う前提なら検討価値がある。ただし正直なところ、個人の趣味用途で月4.5万円は高すぎる。企業契約でもない限りは勧めない。

API従量課金:入力$2・出力$6を円換算する

API料金は入力100万トークンあたり$2、出力100万トークンあたり$6。円換算すると入力は約300円、出力は約900円になる。キャッシュ入力は$0.50(約75円)と75%引きで、同じコンテキストを繰り返し参照するエージェント的な使い方ほど割安になる仕組みだ。

開発者向けには、データ共有プログラムを通じて月$175(約26,250円)分の無料APIクレジットが提供される。個人開発やプロトタイピングであれば、この無料枠だけで数ヶ月試せる計算だ。

プラン 月額 円換算目安 Grok 4.5アクセス
SuperGrok$30約4,500円段階的ロールアウト中
X Premium+$40約6,000円段階的ロールアウト中
SuperGrok Heavy$300約45,000円即時フルアクセス
API(入力/出力 100万トークン)$2 / $6約300円 / 約900円即時利用可

円換算まとめ

最安で試すならSuperGrok(月約4,500円、ただし段階的ロールアウトのため即日フルアクセスは未保証)。今すぐ確実に使いたいならAPI(入力約300円・出力約900円/100万トークン)が現実的な選択肢になる。SuperGrokの料金・機能・解約方法も合わせて確認しておきたい。

他社APIとの比較では、主要モデルのAPI料金比較を見るとGrok 4.5の出力コストの安さがより際立つ。Opus 4.8の出力価格が$25/100万トークンであるのに対し、Grok 4.5は$6と4倍以上安い。同水準の精度をより低コストで得られる場面があるという点は、API予算を意識するフリーランス開発者にとって見逃せない。

使い方|3つの入り口から始める

Grok 4.5を試す経路は3つある。目的によって最適な入り口が変わる。

SuperGrok Web

ブラウザで即試す。セットアップ不要、対話でまず挙動を確認したい人向け

Cursor統合

既存の開発フローにそのまま組み込む。日常のコーディングで使いたい人向け

API

自社アプリやエージェントに組み込む。プログラムから呼び出したい人向け

入り口1:SuperGrok Webで今すぐ試す

x.aiのサイトからSuperGrokに登録し、モデル選択でGrok 4.5を選ぶだけで使い始められる。段階的ロールアウトの対象になっている場合、選択肢に表示されないこともある。その場合はSuperGrok Heavyへのアップグレードか、後述のAPI経由を検討する。

入り口2:Cursorに統合して使う

Cursorを最新版に更新し、モデルピッカーからGrok 4.5を選ぶだけで切り替えが完了する。.cursorrulesの書き方を併用すると、Grok 4.5に対しても既存のコーディング規約を明示できる。全プランで利用可能なので、追加のプラン変更なしに試せるのが手軽な点だ。

入り口3:APIで組み込む

xAI APIはOpenAI互換のインターフェースを提供しているため、既存のOpenAI SDKのbase_urlを差し替えるだけで移行できる。まずはcurlで疎通確認するのが早い。

curl https://api.x.ai/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "Authorization: Bearer $XAI_API_KEY" \
  -d '{
    "model": "grok-4.5",
    "messages": [{"role": "user", "content": "このPython関数のバグを指摘して"}]
  }'

Pythonでも手順は同じだ。

from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    api_key="YOUR_XAI_API_KEY",
    base_url="https://api.x.ai/v1",
)

response = client.chat.completions.create(
    model="grok-4.5",
    messages=[{"role": "user", "content": "このリファクタリング案をレビューして"}],
)
print(response.choices[0].message.content)

既存のOpenAI向けコードがあるなら、APIキーとbase_urlの2箇所を変えるだけで移行できる。モデル名の指定漏れだけ気をつければ、大掛かりな書き換えは不要だ。

フリーランス・AIエンジニアはどう使うか

性能と料金を踏まえたうえで、実務でどう位置づけるかを考える。コスト計算をせずにAPIを使い始めると、月末に想定外の請求が来る。案件の作業量から先に月額コストを試算しておくべきだ。

USD_JPY = 150
input_price = 2   # $ / 100万トークン
output_price = 6  # $ / 100万トークン

# 想定: 月間で入力300万トークン、出力100万トークンを消費する案件
monthly_input_tokens = 3_000_000
monthly_output_tokens = 1_000_000

cost_usd = (monthly_input_tokens / 1_000_000) * input_price \
    + (monthly_output_tokens / 1_000_000) * output_price
cost_jpy = cost_usd * USD_JPY

print(f"月額コスト: ${cost_usd:.2f} (約{cost_jpy:.0f}円)")
# 月額コスト: $12.00 (約1800円)

案件でどう使うか:コーディングエージェントとしての起用

上の試算のように、個人開発や小規模案件であればAPIコストは月数千円程度に収まることが多い。Terminal-Bench 2.1の結果を踏まえると、複数ファイルにまたがるリファクタリングやCI設定の自動化など、ターミナル操作を伴うタスクの自動化エージェントとして起用する価値がある。一方、既存の大規模コードベースの深い文脈理解が必要な保守案件では、SWE-Bench Proで優位なOpus 4.8を残しておくのが無難だ。

転職市場でのアピール材料になるか

Grok 4.5単体の経験が転職市場で直接評価されることは、現時点ではまだ少ないだろう。ただし、複数のコーディングエージェントを使い分け、コストと精度のトレードオフを説明できるという経験は、AIエンジニア転職の面接で「AIツールをどう選定するか」という実務的な問いに答える材料になる。ツール名を並べるより、選定基準を語れる方が評価されやすい。

向いている案件

ターミナル操作中心の自動化、CI/CD設定、小〜中規模のリファクタリング

向いていない案件

巨大な既存コードベースの深い文脈理解が必須の保守・デバッグ案件

副業としてAI関連の案件を探している場合は、生成AIで稼ぐ副業の始め方もあわせて確認しておくと、Grok 4.5をどの案件で使うかの選択肢が広がる。

Opus 4.8・GPT-5.5とどちらを選ぶか

ここまでの数字を踏まえて、自分ならどう選ぶかを言い切っておく。主要AIサービスの比較と合わせて読むと選定の軸がさらに明確になる。

コストで選ぶなら

API予算が限られている個人開発・小規模案件なら、迷わずGrok 4.5を選ぶ。出力コストがOpus 4.8の4分の1以下でありながら、Terminal-Bench 2.1ではむしろ上回る。ターミナル操作中心のタスクで、コストを4分の1に抑えながら精度を落とさないという組み合わせは、他の2モデルにはない強みだ。

精度で選ぶなら

既存の大規模コードベースを深く理解した上での修正が求められる案件では、SWE-Bench Proで優位なOpus 4.8を残す。GPT-5.6ファミリー(Sol/Terra/Luna)はTerminal-Bench 2.1でGrok 4.5とほぼ同率のため、OpenAIのエコシステムに寄せたい場合の代替候補になる。

自分ならこう使い分ける

日常のターミナル作業やCI自動化はGrok 4.5、既存コードベースの深い保守はOpus 4.8。1つのモデルに絞る必要はなく、タスクの性質でAPIを呼び分けるのが最もコスト効率がいい。

つまずきポイントと注意点

  • 段階的ロールアウト:SuperGrok・X Premium+ではGrok 4.5がモデル選択肢に表示されないことがある。表示されない場合はSuperGrok HeavyかxAI API経由を検討する
  • SWE-Bench Proの弱さ:既存コードベースの深い文脈理解が必要なタスクでは、Opus 4.8と比べて修正の的確さが落ちる場面がある
  • APIキーの管理:xAI APIキーをリポジトリに直接書き込まない。環境変数経由での読み込みを徹底する

ここは見落としがちだが

「Grok 4.5が使える」という表記だけを見てSuperGrokに加入すると、段階的ロールアウトの対象で実際にはまだ選べない、という事態が起こり得る。確実に使いたい場合は、契約前にxAIの公式ステータスページか、SuperGrok Heavyでのフルアクセスを選ぶ方が安全だ。

本記事の情報は以下の一次情報・公式発表を参照している。

よくある質問

Q. Grok 4.5は無料で使えますか

無料版からの直接利用は確認できていない。SuperGrok($30/月)かAPIの無料クレジットが必要だ。

Q. Grok 4.3から乗り換える価値はありますか

コーディング用途で使っているなら価値がある。Cursor統合とTerminal-Bench 2.1の性能向上を踏まえると、ターミナル操作を伴うタスクほど差が大きく出る設計になっている。汎用的なチャット用途が中心なら急いで乗り換える理由は薄い。

Q. 日本語の精度はどの程度ですか

xAIの公式発表やベンチマークは英語タスクが中心で、日本語特化の精度データは公開されていない。日本語での業務利用を検討する場合は、まず無料クレジットの範囲で自分のユースケースに対する出力を確認するのが確実だ。

Q. SuperGrokとAPIはどちらから始めるべきですか

対話的に触ってみたいだけならSuperGrok、既存の開発フローやアプリに組み込みたいならAPIから始める。両方を検討する場合は、無料クレジットのあるAPIで挙動を確認してから、日常利用が定着した段階でSuperGrokかCursor統合に移る順番だと無駄が少ない。

Q. SuperGrok Heavy以外でフルアクセスする方法はありますか

2026年7月20日時点の公式情報では、即時フルアクセスが保証されているのはSuperGrok Heavyのみ。SuperGrokとX Premium+は段階的ロールアウトの対象で、時期が来れば追加費用なしで利用可能になる見込みだが、確定した時期は公表されていない。

まとめ|Grok 4.5は「コスパの良いOpus代替」として使う

Grok 4.5は、Terminal-Bench 2.1でOpus 4.8を上回りながら出力コストは4分の1以下という、コーディング用途に特化した立ち位置のモデルだ。すべての場面でOpus 4.8を置き換える存在ではなく、既存コードベースの深い保守はOpus 4.8、ターミナル操作中心の自動化やCI設定はGrok 4.5という使い分けが現実的な結論になる。

自分ならまずxAI APIの無料クレジットでコーディングエージェント用途を試す。SuperGrokへの課金は、段階的ロールアウトでGrok 4.5が選択肢に出てくるのを確認してから判断しても遅くない。

料金面では、月数千円の予算でも十分に試せるコスト構造になっている。上で紹介した試算スクリプトに自分の想定トークン量を当てはめて、契約前に月額コストを確認しておくことをすすめる。

今日から試せる1アクション

xAI APIキーを取得し、上のcurlコマンドで疎通確認する。無料クレジットの範囲内で、普段Cursorに投げているタスクを1つGrok 4.5に投げて、Opus 4.8との出力の違いを比較してみるとよい。

新モデルの発表直後は情報が錯綜しやすい。段階的ロールアウトのような「公開されたのにまだ使えない」状態は珍しくないため、契約前に公式の提供状況を確認する癖をつけておくと無駄な出費を避けられる。

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