【2026年最新】ElevenLabs完全ガイド|AI音声合成の使い方・料金・活用法を徹底解説
「YouTubeのナレーションを自動化したい」「自分の声をAIで複製して多言語コンテンツを作りたい」そんな需要に応えるのがElevenLabs(イレブンラボ)です。テキストを入力するだけで人間と区別がつかないほど自然な音声を生成できるAI音声プラットフォームとして、世界中のクリエイターや企業に利用されています。
本記事では、ElevenLabsの主要機能7選、最新モデルEleven v3の実力、料金プラン全7種の比較、日本語音声の品質検証、そしてビジネス活用事例まで網羅的に解説します。無料プランで今すぐ試せる始め方も紹介するので、AI音声合成に興味がある方は最後までご覧ください。
目次
1. ElevenLabsとは?AI音声合成のゲームチェンジャー
ElevenLabs(イレブンラボ)は、2022年に設立されたAI音声技術企業です。従来の機械的な合成音声とは一線を画し、人間と見分けがつかないほど自然な音声を生成するテキスト読み上げ(TTS)技術で急成長を遂げました。
ElevenLabsの基本情報
- 設立: 2022年(本社:米国)
- 日本法人: 2025年4月設立(イレブンラボジャパン合同会社、東京都千代田区)
- 対応言語: 70言語以上
- プリセット音声: 5,000種類以上
- 最新モデル: Eleven v3(2025年6月リリース、2026年2月商用化)
- 無料プラン: あり(月10,000クレジット)
従来のAI音声ツールでは「機械的で不自然」「感情が乗らない」という課題がありました。ElevenLabsはこの課題を解決し、ため息・ささやき・笑いなどの微細な感情表現まで再現可能にしています。
2025年4月には日本法人を設立し、日本市場への本格展開を開始。日本語音声の品質向上にも力を入れており、日本のクリエイターやビジネスパーソンにとって身近なツールになりつつあります。
2. ElevenLabsの主要機能7選
ElevenLabsはテキスト読み上げだけでなく、音声に関するあらゆるニーズに対応する総合音声プラットフォームです。主要な7つの機能を紹介します。
Text to Speech(テキスト読み上げ)
ElevenLabsの中核となる機能です。テキストを入力するだけで、自然な抑揚と感情を持つ音声を生成できます。5,000以上のプリセット音声から選択でき、70以上の言語に対応しています。
- Stability(安定性)やClarity(明瞭度)のパラメータ調整が可能
- 生成した音声はMP3形式でダウンロード
- v3モデルでは100以上のオーディオタグによる感情制御に対応
Voice Cloning(ボイスクローン)
自分の声をAIに学習させ、テキスト入力だけでその声の音声を生成する機能です。1〜2分の音声サンプルから高品質なクローンを作成できます。
- Instant Voice Cloning: 短時間の音声サンプルから即座にクローン作成
- Professional Voice Cloning: より高精度なクローンを作成(上位プラン向け)
- クローンした声で多言語コンテンツの生成が可能
Conversational AI(会話型AI)
音声会話機能を持つAIエージェントを構築できる機能です。STT(音声認識)、LLM(言語モデル)、TTS(音声合成)を統合し、人間のように会話するAIをWebサイトや電話に実装できます。
- カスタマーサポートの自動化に最適
- 2026年1月に料金を約50%値下げ(1分あたり10セント〜)
- Webサイトへのウィジェット埋め込みが可能
Voice Design(ボイスデザイン)
テキストプロンプトで声のイメージを記述し、完全オリジナルのAI音声を作成できます。年齢、アクセント、トーン、キャラクター性を自由に指定可能です。
- 「20代女性、落ち着いたトーン、ビジネス向け」のような指示で生成
- プリセット音声にない声質を自由に作成
- キャラクターボイスの制作にも活用可能
Scribe(文字起こし)
音声ファイルやポッドキャストを高精度にテキスト化する機能です。99言語に対応した自動音声認識モデルで、話者の識別も可能です。
- 会議の議事録作成を自動化
- 動画コンテンツの字幕生成に活用
- 多言語対応で国際会議にも対応
Sound Effects(効果音生成)
テキストプロンプトからAIが効果音を生成する機能です。車の走行音、自然の環境音、ゲーム効果音など、動画編集や音声コンテンツに組み込める素材を自在に作成できます。
Audio Native(記事音声化)
Webサイトの記事やブログコンテンツを自動で音声化し、埋め込みプレーヤーとして配信できる機能です。読者に「聴く」選択肢を提供し、コンテンツのアクセシビリティを向上させます。
3. 最新モデル Eleven v3の実力
2025年6月にリリースされたEleven v3は、ElevenLabsの音声合成技術における大きな転換点です。2026年2月にアルファ版を終了し、商用利用が可能になりました。
Eleven v3の主なアップデート
- エラー68%削減: 数字、記号、技術用語の読み間違いが大幅改善
- 100以上のオーディオタグ: ため息、ささやき、笑い、沈黙などを精密に制御
- Text to Dialogue: 複数話者の対話を一度に生成
- Enhance機能: ボタン1つで文脈に適したオーディオタグを自動挿入
- 日本語品質の飛躍的向上: ビジネス・エンタメ利用に耐える水準に到達
オーディオタグによる感情制御
v3の最大の特徴は、オーディオタグによるきめ細かな感情制御です。テキスト内にタグを挿入することで、音声の表現を細かくコントロールできます。
オーディオタグの使用例
<sigh> ため息をついてから話す
<whisper>...</whisper> ささやき声で話す
<laugh> 笑い声を挿入
<pause duration="1s"> 指定秒数の間を入れる
<emotion name="excited"> 興奮した口調で話す
Text to Dialogue: 対話生成
Text to Dialogueは、複数の音声キャラクターが自然にやり取りする対話音声を生成する機能です。ポッドキャスト形式のコンテンツや、ドラマ風の音声作品を効率的に制作できます。各キャラクターに異なる声を割り当て、感情タグで演技の方向性を指定できます。
v3利用時の注意点
v3はv2と比べてクレジット消費が多くなる場合があります。Turboモデル(1文字=0.5クレジット)を活用すると、コストを抑えつつ高品質な音声を生成できます。
4. 料金プラン徹底比較【全7種】
ElevenLabsは個人クリエイターから大企業まで対応する7つの料金プランを提供しています。年払いにすると約20%の割引が適用されます。
| プラン | 月額 | クレジット | 商用利用 | ボイスクローン |
|---|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 10,000 /月 | 不可 | 不可 |
| Starter | $5 | 30,000 /月 | 可 | Instant |
| Creator | $22 | 100,000 /月 | 可 | Professional |
| Pro | $99 | 500,000 /月 | 可 | Professional |
| Scale | $330 | 2,000,000 /月 | 可 | Professional |
| Business | $1,320 | 11,000,000 /月 | 可 | Professional |
| Enterprise | 要相談 | カスタム | 可 | Professional |
クレジットの目安
- 10,000クレジット: 約10分の高品質オーディオ(v3モデル)
- Turbo/Flashモデル: 1文字 = 0.5クレジットで消費を半減
- 会話型AI: 10,000クレジットで約15分のAIエージェント利用
- クレジット繰り越し: 最大2か月分まで繰り越し可能
どのプランを選ぶべきか?
お試し・個人利用 → Freeプラン
まずは無料で試してみたい方向け。月10,000クレジットで基本機能を体験できます。ただし商用利用は不可。
副業・個人クリエイター → Creatorプラン(推奨)
月100,000クレジット(約100分の音声)で商用利用可能。Professional Voice Cloningも使え、YouTubeやポッドキャスト制作に十分な容量です。
チーム・企業利用 → Pro以上
大量の音声コンテンツを制作する場合や、チームで共有する場合はPro以上を検討。Scaleプラン以上ではマルチシートワークスペースも利用可能です。
5. ElevenLabsの始め方【3ステップ】
ElevenLabsはブラウザから直接利用でき、クレジットカード不要で無料登録できます。約3分で音声生成を始められます。
アカウントを作成する
ElevenLabs公式サイトにアクセスし、「Get Started Free」をクリックします。Googleアカウント連携またはメールアドレスで登録できます。
- クレジットカードの登録は不要
- メール認証を完了するとダッシュボードにアクセス可能
音声を選択してテキストを入力する
ダッシュボードの「Text to Speech」セクションで、使用する音声とモデル(v3を推奨)を選択します。テキスト入力欄に読み上げたい文章を入力してください。
- Voice Libraryから5,000以上の音声を検索・試聴可能
- 言語、性別、年齢、トーンでフィルタリングできる
- モデルは必ず「Eleven v3」を選択(日本語品質が段違い)
音声を生成してダウンロードする
「Generate」ボタンをクリックすると音声が生成されます。プレビューで確認した後、MP3形式でダウンロードできます。
- 生成後に「Enhance」ボタンで自動的にオーディオタグを追加可能
- Stability・Similarity・Style Exaggerationの各パラメータで微調整
- 履歴から過去の生成結果を再ダウンロード可能
API連携も可能
開発者向けにREST APIが提供されており、自社アプリケーションやワークフローにElevenLabsの音声合成を組み込むことができます。Python、JavaScript、Go、Javaなどの公式SDKも用意されています。
6. 日本語音声の品質と活用テクニック
ElevenLabsの日本語対応は、v3モデルで大幅に進化しました。以前のバージョンでは日本語特有のアクセントや区切りに不自然さがありましたが、v3では実用レベルに到達しています。
v3以前とv3の日本語品質比較
| 項目 | v2以前 | v3 |
|---|---|---|
| アクセント | 不自然な箇所あり | 自然な日本語アクセント |
| 感情表現 | 限定的 | 豊かな感情制御が可能 |
| 漢字の読み | 読み間違いが頻発 | エラー68%削減 |
| イントネーション | 機械的 | 人間に近い自然さ |
| 実用性 | 個人利用レベル | ビジネス利用可能 |
日本語音声を高品質にするテクニック
1. 必ずv3モデルを選択する
日本語ではv3とv2以前で品質差が大きいため、v3の選択は必須です。ダッシュボードのモデル選択で「Eleven v3」を指定してください。
2. Enhance機能を活用する
テキストを入力後に「Enhance」ボタンを押すと、文脈に合ったオーディオタグが自動挿入されます。手動でタグを付ける手間が省けます。
3. 読み間違いにはルビ記法を使う
固有名詞や難読漢字はひらがなで入力するか、読みがなを添えることで読み間違いを防げます。例:「ElevenLabs(イレブンラボ)」のように記述します。
4. Stabilityパラメータを調整する
Stabilityを高めると一貫した読み上げに、低めると表現豊かな読み上げになります。ナレーション用途では0.5〜0.7、キャラクターボイスでは0.3〜0.5が目安です。
注意点
日本語の品質はv3で大幅に改善されましたが、専門用語や新語の読み間違いが完全にゼロではありません。商用コンテンツでは、生成後の聴覚チェックを推奨します。
7. ビジネス活用事例5選
ElevenLabsは個人クリエイターだけでなく、企業のビジネスシーンでも幅広く活用されています。代表的な活用事例を5つ紹介します。
YouTube・ポッドキャストのナレーション
動画やポッドキャストのナレーションを自動化できます。ボイスクローンで自分の声のAI版を作成し、台本を入力するだけでナレーション音声が完成します。顔出しNGの場合でも一貫した声でコンテンツを発信できます。
対象プラン: Creator以上推奨
コールセンターの自動応答
Conversational AI機能を使い、顧客からの電話やチャットに自然な音声で自動応答するシステムを構築できます。24時間対応が可能になり、人件費削減と顧客満足度向上を両立します。
対象プラン: Pro以上推奨
eラーニング教材の音声化
社内研修やeラーニング教材にプロフェッショナル品質のナレーションを追加できます。教材の更新時もテキストを変更するだけで音声が再生成できるため、メンテナンスコストが大幅に低減します。
対象プラン: Creator以上推奨
多言語コンテンツの制作
ボイスクローンと多言語モデルを組み合わせることで、1つの声で70以上の言語のコンテンツを制作できます。グローバル展開する企業のブランド音声を統一し、各国市場向けに同一のトーンで発信できます。
対象プラン: Pro以上推奨
記事・ニュースの音声配信
Audio Native機能を使って、Webメディアの記事を音声化し「聴くコンテンツ」として提供できます。通勤中や運動中のユーザーにもコンテンツを届けることが可能になり、エンゲージメント向上が期待できます。
対象プラン: Creator以上
収益化のヒント
ElevenLabsで作成した音声クローンをVoice Libraryで公開し、他のユーザーに有料で提供することも可能です。音声が利用されるたびに収益が発生する仕組みです。
8. 他のAI音声ツールとの比較
AI音声合成ツールは複数存在します。ElevenLabsと主要な競合ツールを比較してみましょう。
| 項目 | ElevenLabs | OpenAI TTS | Google Cloud TTS | VOICEVOX |
|---|---|---|---|---|
| 音声品質 | 非常に高い | 高い | 高い | 中〜高 |
| 感情表現 | 100+タグ制御 | 限定的 | SSMLで制御 | スタイル選択 |
| 対応言語 | 70+ | 57 | 40+ | 日本語のみ |
| ボイスクローン | 対応 | 非対応 | Custom Voice | 非対応 |
| 無料枠 | 月10,000文字 | なし | 月100万文字 | 完全無料 |
| 日本語品質 | 高い(v3) | 中程度 | 高い | 非常に高い |
選び方のポイント
- 多言語 + 感情表現重視: ElevenLabsが最適(v3のオーディオタグ制御が強力)
- 日本語のみ + 無料重視: VOICEVOXがおすすめ(完全無料、日本語特化)
- 既存のGoogle/OpenAIエコシステムに統合: 各社のTTSが便利
- ボイスクローンが必要: ElevenLabsが一択(最も高品質)
9. よくある質問(FAQ)
Q: ElevenLabsは無料で使えますか?
A: はい、Freeプランで毎月10,000クレジット(約10分の音声)が付与されます。クレジットカード登録は不要です。ただし商用利用はStarterプラン(月額5ドル)以上が必要です。
Q: 生成した音声は商用利用できますか?
A: Starterプラン以上で商用利用が可能です。有料プランではクレジット表記も不要です。無料プランでは商用利用が禁止されており、公開時には「elevenlabs.io」のクレジット表記が必要です。
Q: 日本語の読み上げ品質はどうですか?
A: v3モデルを使用すれば、ビジネスやエンタメで実用できる水準に達しています。v2以前は日本語の不自然さが目立ちましたが、v3で大幅に改善されました。日本語利用時はv3の選択を強く推奨します。
Q: ボイスクローンで他人の声を使っても問題ないですか?
A: 本人の明確な同意が必要です。ElevenLabsは利用規約で無断での声の複製を禁止しており、ボイスクローン作成時には同意確認のプロセスがあります。他人の声を無断でクローンすることは法的リスクを伴います。
Q: クレジットが足りなくなったらどうなりますか?
A: Creator以上のプランでは追加クレジットの購入が可能です。また、未使用クレジットは最大2か月分まで繰り越せるため、使わなかった月のクレジットを翌月以降に利用できます。
10. まとめ
ElevenLabsは、AI音声合成の分野で品質・機能・利便性の全てにおいてトップクラスのプラットフォームです。特に最新のEleven v3モデルにより、日本語を含む多言語で人間と区別がつかないレベルの音声生成が可能になりました。
この記事のポイント
- ElevenLabsは5,000以上の音声、70以上の言語に対応したAI音声プラットフォーム
- v3モデルでエラー68%削減、日本語品質がビジネスレベルに到達
- TTS、ボイスクローン、会話型AI、効果音生成など7つの主要機能を搭載
- 無料プランから始められ、Creatorプラン(月22ドル)がコスパ最強
- ナレーション制作、カスタマーサポート、教材制作などビジネス活用事例が豊富
音声コンテンツの需要は年々拡大しており、ポッドキャスト、ショート動画、eラーニングなど活用の場は広がり続けています。ElevenLabsを使いこなすことで、コンテンツ制作の効率化と品質の向上を同時に実現できるでしょう。まずは無料プランで、その音声品質を体験してみてください。
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