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【2025年最新】大学生エンジニア就活ポートフォリオの作り方|評価される3つのポイント

読了時間: 約10分

「エンジニア就活で何をアピールすればいい?」「ポートフォリオって何を載せればいいの?」と悩んでいる大学生に向けて、評価されるポートフォリオの作り方を解説します。

新卒エンジニア就活では、実務経験がない中でいかに自分のポテンシャルを示すかが勝負です。ポートフォリオは、あなたの技術力と熱意を可視化する最強の武器になります。

この記事でわかること

  • ポートフォリオが就活で重要な理由
  • 企業が評価する3つのポイント
  • おすすめの制作物アイデア
  • GitHubの効果的な見せ方
  • よくある失敗と対策

1. なぜポートフォリオが重要なのか

paiza新卒のアンケート調査によると、エンジニア志望で就活を終えた学生たちが「やっておいて良かったこと」の1位は「アピールできる成果物を作ること」でした。

さらに注目すべきは、「やっておけば良かったこと」の1位も同じだったことです。つまり、ポートフォリオを作った人は「やっておいて良かった」と思い、作らなかった人は「やっておけば良かった」と後悔しているのです。

企業採用担当者の声

  • 株式会社ミクシィ:「自分で作ったものを選考時に実際に見せていただけると、高く評価できますね」
  • 株式会社Visional:「高く評価するのは『ものづくりに真摯に向き合っている人』です」
  • 株式会社コロプラ:「自分磨きより『ものづくり』に熱中しちゃった人にこそ応募してほしい」

ポテンシャル採用とポートフォリオ

新卒採用は「ポテンシャル採用」と呼ばれ、将来的な価値を見込んだ採用です。実績がない中でも、ポートフォリオを作れば「自分にできる努力をしている」ことを証明できます。

2. ポートフォリオに載せるべき内容

基本構成

項目 内容 重要度
自己紹介 名前、学歴、スキル、興味のある技術分野 必須
プロジェクト一覧 制作物の概要、スクリーンショット、デモURL 必須
技術スタック 言語、フレームワーク、ツール(習熟度も) 必須
GitHubリンク ソースコードへのリンク 推奨
連絡先 メールアドレス、SNS 推奨

プロジェクト説明に含めるべき内容

  • プロジェクト名と概要:何を作ったのか一目でわかるように
  • 制作期間:どのくらいの時間をかけたか
  • 使用技術:言語、フレームワーク、DB、ツール
  • 工夫した点:技術的なチャレンジや課題解決
  • デモURL/動画:実際に動いている様子を見せる
  • GitHubリンク:ソースコードへの導線

3. 企業が評価する3つのポイント

1. 実際に動くものを作っているか

企画書やデザインだけでなく、実際に動作するプロダクトがあると評価が一気に高くなります。Webサービスなら登録・変更・削除・参照(CRUD)機能があるとベストです。

2. 技術選定の理由を説明できるか

「なぜReactを選んだのか」「なぜこのDB設計にしたのか」など、技術選定の背景を説明できると、思考プロセスが伝わり高評価につながります。

3. ものづくりへの熱意が伝わるか

完成度よりも「この課題を解決したかった」「この技術を試してみたかった」という熱意が伝わることが大切です。面接で深掘りされた時に熱く語れるかがポイントです。

完成度より「挑戦」を評価

新卒就活では必ずしも完成度の高いものを作らなければいけないわけではありません。「まずは形にする」という姿勢自体が評価されます。

4. おすすめの制作物アイデア

評価されやすい制作物

Webサービス

ToDoアプリ、ブログ、ECサイト、SNSクローンなど。CRUD機能があると高評価。

おすすめ度: 高

業務効率化ツール

自分の困りごとを解決するツール。スクレイピング、自動化スクリプトなど。

おすすめ度: 高

ゲーム

シンプルなWebゲーム、Unityで作ったスマホゲームなど。

おすすめ度: 中

API/ライブラリ

npmパッケージ、Python/Rubyのgem。OSS貢献も含む。

おすすめ度: 中

内定者の実例

  • 「自作のゲーム補助ツールや研究のために作ったツールを見てもらい、面接でアピールになった」
  • 「作品の動画をYouTubeに公開しURLを送ったら、動画を見て評価してくれる企業もあった」
  • 「非情報系出身でしたが、アウトプットがきちんとしていたから内定がいただけた」

5. GitHubの見せ方

企業はGitHubを見て、コードの品質コミット履歴READMEの書き方などを評価します。

GitHubで評価されるポイント

  • READMEの充実:プロジェクト概要、使い方、技術スタック、スクリーンショット
  • コミット履歴:定期的なコミット、わかりやすいコミットメッセージ
  • コードの品質:適切な命名、コメント、フォルダ構成
  • 継続性:緑の草(Contribution Graph)が生えていると良い

READMEテンプレート

# プロジェクト名

## 概要
このプロジェクトは〇〇を解決するためのWebアプリケーションです。

## デモ
[デモサイト](https://example.com)

## スクリーンショット
![トップページ](./screenshots/top.png)

## 使用技術
- フロントエンド: React, TypeScript
- バックエンド: Node.js, Express
- データベース: PostgreSQL
- インフラ: Vercel, Supabase

## 機能
- ユーザー登録・ログイン
- データのCRUD操作
- レスポンシブデザイン

## 工夫した点
- 〇〇を実現するために△△を採用
- パフォーマンス向上のため□□を実装

## 今後の課題
- ◇◇機能の追加
- テストカバレッジの向上

注意

APIキー、パスワード、データベース接続情報などのセキュリティ情報は絶対にGitHubに含めないでください。.envファイルは.gitignoreに追加しましょう。

6. よくある失敗と対策

失敗1: 何も書いていない

ポートフォリオの項目が空だと「やる気がない」と判断され、書類選考で落とされます。

対策: 小さなプロジェクトでもいいので、必ず1つ以上載せる

失敗2: スキルを盛りすぎる

本当の能力以上のことを書くと、入社後についていけなくなります。

対策: 正直に書く。「学習中」「基礎レベル」などの表記もOK

失敗3: デザインがごちゃごちゃ

見た目が煩雑だと、内容を読んでもらえません。

対策: シンプルで清潔感のあるデザイン。レスポンシブ対応も忘れずに

失敗4: リンク切れ・動かないデモ

デモサイトが落ちていると、せっかくの成果物が見てもらえません。

対策: 提出前に必ず動作確認。無料サービスの制限に注意

7. よくある質問

Q. エンジニア就活にポートフォリオは必須ですか?

必須ではありませんが、あると大きなアドバンテージになります。paiza新卒の調査では、就活を終えた学生が「やっておいて良かったこと」「やっておけばよかったこと」の両方で1位が「アピールできる成果物を作ること」でした。

Q. ポートフォリオには何を載せればいいですか?

自己紹介(名前、学歴、スキル、興味のある技術)、プロジェクト一覧(制作物の概要、スクリーンショット、使用技術)、技術スタック、GitHubリンクが基本構成です。Webサービスがあると評価が高くなります。

Q. 完成度が低くても提出していいですか?

はい、新卒採用では完成度よりも「まずは形にする姿勢」が評価されます。企業は実績よりもポテンシャルを見ているため、未完成でも挑戦している姿勢を示すことが重要です。

Q. 非情報系でもポートフォリオは作れますか?

はい、作れます。内定者の声でも「非情報系出身でしたが、アウトプットがきちんとしていたから内定がいただけた」という例があります。

Q. GitHubは必ず公開すべきですか?

できれば公開することをおすすめします。企業はコードの品質、コミット履歴、READMEの書き方などを見ています。ただし、セキュリティ情報(APIキー等)は絶対に含めないよう注意してください。

まとめ

大学生がエンジニア就活で評価されるポートフォリオの作り方を解説しました。

この記事のポイント

  • ポートフォリオは就活で最も差がつく要素
  • 企業は完成度より挑戦する姿勢を評価
  • 実際に動くプロダクトがあると高評価
  • GitHubはREADMEを充実させる
  • スキルは正直に書く(盛らない)

まずは小さなプロジェクトでも良いので、1つ作ってみましょう。「形にする」という行動自体が、あなたのポテンシャルを証明してくれます。

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